ハイレベルな攻防戦はスコアレスドロー! リバプールは猛攻を展開するもバイエルンの守備は堅く…

2019年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

互いに攻め合い興味深かった前半戦

サラーを中心にして幾度となくバイエルンを攻め立てたリバプールだったが、相手の牙城はどこまでも堅かった。 (C) Getty Images

 現地時間2月19日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがアンフィールドで行なわれ、リバプールとバイエルンが対戦した。

 過去5度の対戦戦績が1勝3分け1敗の五分というビッグマッチは、序盤から素早いパスワークでポゼッションを高めるバイエルンに、勇猛果敢なハイプレスをかけるリバプールという構図で展開した。そのなかで11分にサラー、12分にキミッヒ、14分にマネ、15分にコマンと交互に決定機も生まれた。

 互いに前掛かりに仕掛けたことで、試合はオープンな展開が続いた。欧州のコンペティションにおけるホーム戦で19戦無敗と絶対の自信を持つリバプールは、相手の逆を突くショートカウンターを連発させ、32分と37分にマネ、45にフィルミーノがビッグチャンスを迎えた。一方のバイエルンも36分にニャブリが惜しいシュートを放ったが相手守護神アリソンの好守に阻まれた。

 いずれのチャンスも決めきれなかったものの、攻守に集中したパフォーマンスを披露した両チームはスコアレスで前半を折り返した。

 迎えた後半も前半と同様にハイペースに試合は進行。だが、双方とも前半以上に集中力が高まり、攻守においてミスをほとんど犯さずに一進一退の攻防戦が続いた。
 
 膠着状態が続くなか、バイエルンは時間の経過とともに本拠地での第2レグを考えてか、守勢に回るようになる。

 ボールを持ってもリスクを冒した攻めに出ようとはせず、リバプールを自陣にまで引き出して、カウンター気味の攻撃から状況の打開を図った。81分にはドリブラーのリベリをピッチに送り込んだ。

 70分以降、相手を押し込んだリバプールだったが、守りへのスイッチを入れたドイツ王者の牙城は堅く、ゴールは遠のいた。それでも執拗な攻撃を続け、85分には左サイドを攻め上がったロバートソンのクロスにマネがダイビングヘッドで合わせる決定的なシュートを放ったが、これも名手ノイアーに弾き出されてしまった。

 ハイレベルな攻防戦が繰り広げられた一戦は最後の最後まで歓喜の瞬間は訪れず……。結局、0-0でタイムアップ。得点が必ず生まれるとされた戦前の予想を覆してロースコアで決着となった。

 なお、雌雄が決する第2レグはバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナで3月13日に開催される。
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