昨季限りで讃岐を退団した渡邉大剛が現役引退。「トライアウトに参加しオファーを待ちましたが…」

2019年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季もJ2で23試合に出場し、主軸として活躍していた

渡邉三兄弟の三男・三城(元YS横浜)よりも長く現役を務めたものの、大剛は次男の千真(G大阪)より先にスパイクを脱ぐ形に。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月18日、讃岐は昨季限りで退団した渡邉大剛の現役引退を発表した。
 
 G大阪の渡邉千真、元YS横浜の渡邉三城の実兄である渡邉大は、2003年に国見高から京都へ入団。スピードに乗った仕掛けを武器に2年目から出場機会を増やし、チームの主軸として長きに渡って活躍した。2011年に大宮へ加わると、3年目には10番を託されるなどチャンスメーカーとして重宝された。
 
 2016年には韓国に活躍の場を求め、同2部の釜山アイパークへ入団。同年7月に退団し、その後は讃岐でプレーを続けていた。
 
 渡邉大はクラブを通じて、引退を決断するまでの経緯を説明。「私、渡邉大剛はこの度2018シーズンを持ちまして引退する事を決めました。昨年のシーズン終了後にチームから契約満了を伝えられ、そこから現役続行に向けてトライアウトに参加しオファーを待ちましたが残念ながら自分の納得いくオファーは届きませんでした。オファーを待ち続けてる間、自問自答しながら現役を続けるために準備をしてきましたし、ただもしかしたらこれで現役も終わりなのかなという想いもあり両方の事を考えてきました」とし、難しい決断だったことを明かした。
 

 それでも自身のサッカー人生に悔いはない。クラブを通じて、渡邉大はこれまでの歩みを振り返り、関係者やサポーターに感謝の意を伝えている。
 
「小さい頃からの夢であったプロのサッカー選手になるという事を叶えられたことをとても嬉しく思いましたし、その時間もこれで終わりなのかと思うと寂しい気持ちもあります。2度の大怪我をした事や日本代表になるという目標を達成できなかった事、苦しく辛いことも沢山ありました。決して思い描いていたプロ生活ではなかったかもしれないですが、プロとして初めて受け入れてくれた京都サンガFC、大宮アルディージャ、釜山アイパーク、そしてカマタマーレ讃岐の関係者の皆さま、いつも応援毎試合共に戦ってくれたファン、サポーターの皆さまに感謝しています。ありがとうございました。これまでの時間は決して色褪せる事はないですし、濃厚で幸せな時間でした。またこれまでに出会った方々は僕の財産です」

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