EURO2016の成功を誓って開催国フランスのVIPが盛大な昼食会を開催

2014年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大会の成功の有無はフランス代表の成績次第」(プラティニ)

「過去の自国開催の大会よりも素晴らしいものにしたい」と願うオランド大統領(右)に対し、プラティニUEFA会長は「大統領の期待に応えたい」と語った。 (C) Getty Images

 9月7日から2016年欧州選手権(EURO2016)の予選が始まった。ワールドカップがようやく終わり、束の間の休息を経て新シーズンの幕が開けたばかりだが、代表レベルでも次なるメジャーイベントに向けて各国の歩みが止まることはない。
 
 予選では、世界王者ドイツなどが順当に白星発進を果たした一方で、オランダやポルトガルといった強豪がいきなり敗戦を喫するなど、早くも各国で明暗が分かれる様相となっている。今後、年内は10月9~11日、12~14日、11月14~16日に予選が行なわれ、来年10月まで、フランス行きを賭けた熱い戦いが展開されることとなる。
 
 さて、2年後にこの予選を勝ち抜いた23か国を迎えることになる開催国フランスだが、開催に向けての準備はすでに進んでいる。出場国が16か国から24か国に増加するなど大会規模も大きくなり、これまで以上に国全体での取り組みが重要となってくる。
 
 そのため、9月11日にはフランスのフランソワ・オランド大統領が、官邸であるエリゼ宮殿で昼食会を開催。関係閣僚の他、元フランス代表のエースで現UEFA会長のミシェル・プラティニ、フランス代表監督のディディエ・デシャン、フランスサッカー連盟のノエル・ル・グラエ会長といったサッカー関係者、さらには各自治体の首長などが出席し、それぞれの意見を交じえながら、大会の成功を誓い合った。
 
 私生活のスキャンダルで注目を集めてしまっており、また大会を開催する10スタジアムの整備に公的資金を注入することで批判を浴びるなど、このところ風向きの良くないオランド大統領だが、EURO2016に対して「この大会でフランスという国の力を示したい」と願っている。
 
 一方、プラティニUEFA会長は、1998年に開催された自国でのワールドカップで大会組織委員長を務めており、「最初は国民も大会開催に批判的だったが、フランスが勝ち進むにつれてそういった声は減っていった」と当時を振り返って、デシャン監督率いるフランス代表チームの成績こそが、オランド大統領が望む大会成功のカギを握ると語った。
 
 過去に、38年ワールドカップ、EURO84、そして98年ワールドカップと、3度のメジャーイベントを開催しているフランス。すでに一部のスタジアムの改修や増築も進んでいるが、4度目のホストとして最高の状態でゲストを迎えるべく、本腰を上げた。
 
◎EURO 2016(開催国:フランス)
本大会日程:2016年6月10日~7月10日
開催会場:
スタッド・ド・フランス(サンドニ)
パルク・デ・プランス(パリ)
ヴェロドローム(マルセイユ)
ピエール・モーロワ(リール)
スタッド・ド・リヨン(リヨン)
スタッド・ド・ボルドー(ボルドー)
スタジアム・ド・トゥールーズ(トゥールーズ)
ジョルロワ・ギシャール(サンテティエンヌ)
スタッド・ド・ニース(ニース)
ボラール・デレリス(ランス)
 
【写真で振り返る】フランスで開催された3つの大会(38年W杯、EURO84、98年W杯)
 
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