【Jユース選抜×高校選抜】バスケスが劇的な同点弾!白熱の“10年目”はドロー決着に

2019年02月16日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

終盤に高校選抜が意地を見せつける

バスケス・バイロン(右)が終盤に同点ゴールを突き刺す。高校選抜を敗戦から救った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2019 NEXT GENERATION MATCH]
U-18Jリーグ選抜1-1日本高校サッカー選抜/2月16日/埼玉
 
 U-18 Jリーグ選抜と日本高校選抜が対戦する『NEXT GENERATION MATCH』は、今年で10回目を迎える。節目の年となった今大会は1-1のドロー決着となった。
 
 横浜ユースの筒井紀章監督が率いるJユース選抜は4-2-3-1システム。GKは山田大樹(鹿島ユース)、最終ラインは右から奥田勇斗(G大阪ユース)、井上樹(甲府U-18)、馬場晴也(東京Vユース)、井出敬大(柏U-18)。ボランチコンビは土肥航大(広島ユース)と松本凪生(C大阪U-18)で、2列目には、右から松田詠太郎(横浜ユース)、山田楓喜(京都U-18)、青島太一(清水ユース)が並び、1トップには櫻川ソロモン(千葉U-18)が入った。
 
 対して、市立船橋の朝岡隆蔵監督が指揮を執る高校選抜は、4-3-3の布陣。GKに飯田雅浩(青森山田)、ディフェンスには右から松尾勇佑(市立船橋)、白井陽貴(矢板中央)、大石悠介(山梨学院大附)、豊島基矢(青森山田高)が起用され、アンカーに岡井駿典(市立船橋)、インサイドハーフに鈴木唯人(市立船橋)と武田英寿(青森山田)が入った。3トップは右から西川潤(桐光学園)、バスケス・バイロン(青森山田)、宮崎純真(山梨学院大附/甲府所属)という並びとなった。
 
 立ち上がりからお互いに身体をぶつけ合う激しい試合。11分に早速スコアを動かしたのはJリーグ選抜だ。山田の正確なCKに頭で合わせた櫻川のゴールで先制に成功する。
 
 幸先良くリードを奪ってリズムを掴んだJユース選抜はその後も、身長190センチを誇るCF櫻川をターゲットにしたカウンターから度々チャンスを作っていく。とりわけトップ下の山田の鋭いスルーパスと右ウイング松田の仕掛けは脅威となっていた。
 
 守備陣も奮闘した。CBコンビの馬場と井上樹、さらに途中出場の井上航希(京都U-18)らがエリア内で身体を張って相手の攻撃を撥ね返していく。先発した山田、後半から出場した鈴木彩艶(浦和ユース)のGK陣もファインセーブを見せた。
 
 しかし一方の高校選抜も、バスケス・バイロン、西川、宮崎という推進力が光る3トップを中心に攻撃を展開。キレのあるドリブルと素早いパスを織り交ぜながら、何度もゴールを襲った。
 
 すると終了間際に、高校選抜が意地を見せる。西川のシュートのこぼれ球を押し込んだバスケス・バイロンのゴールで高校選抜がついに追いついてみせた。
 
 お互いに球際で激しく戦い、高度なテクニックが随所に見られた試合はこのまま1-1で終了し、通算成績は高校選抜から見て4勝4分2敗に。両者のプライドが懸かった戦いは実に見応えがあった。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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