「もはやアジア史上最高!」英BBCが絶好調ソン・フンミンの凄みを“七つの理由”で徹底検証

2019年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴール不敗神話に指揮官も「彼がゴールを決めたらわたしは…」

いまや“フンミン・マニア”が大挙して押しかけるのは、プレミアでお馴染みの光景。女性ファンもすこぶる多い。(C)Getty Images

 手が付けられないとは彼のことだ。トッテナム・ホットスパーの韓国代表FW、ソン・フンミン。ハリー・ケイン、デル・アリの攻撃2枚看板を怪我で欠く北ロンドンの雄を力強く牽引し、救世主とも言える大車輪の活躍を見せている。

 火曜日のチャンピオンズ・リーグ、ラウンド・オブ16のボルシア・ドルトムント戦でも先制ボレーを決めて3-0快勝に貢献。世界中のファンやメディアが絶賛するハイパフォーマンスを示した。

 そんななか、韓国の国民的英雄を特集したのが英公共放送『BBC』だ。ソン・フンミンのどこが凄いのか、それを7つの視点から掘り下げている。

 まずひとつ目は「アジア・フットボールの代表格」。「ソンはヨーロッパにおける成功によって、アジア・フットボールの象徴的な存在となっている」と記し、「もはやアジア史上最高の選手。あのパク・チソンでさえ彼の域には達していない。いまや多くの解説者や選手がシーズン最優秀選手賞の候補に挙げているのだ」と説明している。

 次が「彼はチームプレーヤー」という視点。いかに貴重な得点を挙げても謙虚なスタンスを崩さず、ドルトムント戦のあとも「今日はディフェンス陣の粘りがあってこその勝利」という殊勝なコメントを残した。さらに『BBC』は「彼がゴールを決めるとスパーズは負けない。それはここ13試合も続いている」とし、ドルトムント戦後にマウリシオ・ポチェティーノ監督が「これからソンがゴールを決めたら、わたしはドレッシングルームに引き上げることにするよ」と発したジョークも紹介している。

 
 3つ目は「ゴールマシン」。今シーズンはここまでアジア大会やアジアカップなど、韓国代表での活動が続いてフル稼働できていないにも関わらず、16ゴールを叩き出している。とりわけ直近11試合で12ゴールという暴れっぷりを激賞。「3位のチームは首位マンチェスター・シティとの6ポイント差を維持している。その最大の功労者はソンだ」と称えている。

 昨夏のアジア大会で金メダルを獲得したことで、「兵役免除をすでに勝ち取った」事実も取り上げている。韓国の若者が兵役に従事しなければいけない現状を紐解きながら、「スパーズとヨーロッパでのキャリアが終わるかもしれなかった試練を、彼は乗り越えたのだ」と伝えた。

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