香川真司、加入3戦目は62分からの出場! ベジクタシュは数的優位を活かして3連勝飾る

2019年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

出場直後に追いつかれるも、すぐに勝ち越し

スタメン入りを予想するメディアもあったが、今節も交代出場となった香川。決定的なプレーはなかったものの、ピッチ上では視野の広さやパス出しの能力を発揮した。 (C) Getty Images

 2月15日(現地時間)、トルコ・シュペルリギの第22節が行なわれ、ベジクタシュは2-1でマラティアスポルを下した。
 
 今年に入って3勝1分けと好調な3位ベジクタシュが、勝点差2で4位につけるマラティアスポルのホームに乗り込んだ一戦。今冬の移籍市場最終日にドルトムントからレンタルで加入し、2ゴールの衝撃デビューを飾った香川真司は、先発出場の噂もあったが、過去2戦同様にベンチスタートとなった。
 
 開始から1分も経たないうちに、相手守備陣の連係の乱れを突いてベジクタシュが最初のチャンスを作るが、そこから試合は膠着し、マラティアスポルがCKからアクチャのヘッドでファーストシュートを放ったのは18分になってからだった。
 
 ボールポゼッションではベジクタシュがわずかに上回るも、なかなか前線にボールは繋がらない。一方のマラティアスポルはカウンターで時折良いかたちを作り、右サイドのアレクシッチが抜け出し、良いクロスを入れたりしたが、フィニッシュには繋がらない。
 
 最初の決定機が生まれたのは30分。ベジクタシュはユルマズの右からのクロスをゴール前で受けたリャイッチがシュートするが、GKオズビルにブロックされ、これを活かせない。しかし、これを境にベジクタシュは再三相手ゴールに迫っていく。
 
 34分にCKでニアに走り込んだトコズがフリックしてクロスバーをヒットするシュートを放ち、38分には戻しのパスを受けたリャイッチがペナルティーエリア外から左足を振り抜くが、ここでもオズビルの好守に阻まれる。
 
 アウェーチームの攻勢をしのいでいたマラティアスポルだったが、41分、ビュユクがレンスに対して背後から足の裏を当てに行ったプレーがVAR検証に持ち込まれ、警告から一転、一発退場となる。
 
 数的優位に立ったベジクタシュは、アディショナルタイム、リャイッチが左に流すと、フリーで走り込んだヤルチュンがダイレクトシュートを放つが、枠を捉えられず。ゴールを奪えないまま、前半を終えた。
 
 後半、再びベジクタシュは開始1分も経たないうちにユルマズがスルーパスを受けてGKと1対1の場面を迎えるが、シュートはオズビルにキャッチされる。さらに48分にもリャイッチが混戦から抜け出して右足を振り抜くが、ここでもオズビルの牙城を崩せない。
 
 連続のCKでホームチームのゴールを脅かしたベジクタシュは、50分、3度目のトライでギョニュルがニアでフリックしたボールをハッチンソンが押し込み、ついに先制ゴールを奪った。
 
 リードを奪ったアウェーチームは、その後もボールを支配し、主にサイドの攻略から、積極的に次のゴールを狙って攻撃を仕掛けていく。
 
 そして62分、ヤルチュンに代わり、香川がピッチに登場。背番号23は2列目の中央に入り、これに伴ってリャイッチが左サイドにポジションを移した。
 
 65分、ベジクタシュはリャイッチが右サイドを抜け出してクロス。これをフリーのレンスが合わせるが、守護神オズビルの伸ばした足にゴールを阻まれる。そして直後、縦パスで抜け出したシスマノグルにシュートを決められ、試合を振り出しに戻されてしまった。
 
 一瞬の隙を突かれたベジクタシュだったが、70分、香川も絡んだパスワークから、ヤルチュンの左からのクロスをリャイッチがダイレクトで合わせ、再びリードを奪う。
 
 香川は攻撃をコントロールする役割を担い、ポジションを縦横に広く動かしながら、良いパスを味方に供給。サイドチェンジで攻撃に変化やアクセントをつける他、交代出場のカレスマら、空いた選手を見逃すことなく、シュートチャンスを提供していく。
 
 優勢に試合を進めるベジクタシュは、しかし相手のカウンターも警戒して無理な攻めは見せず、4分間のアディショナルタイムでも1点のリードを守り切った。
 
 3連勝を飾ったベジクタシュは次節、25日にフェネルバフチェをホームに迎える。
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