敵将になっても仲は変わらないーーキックオフカンファレンスで見せた大岩監督とオリヴェイラ監督の幸福な関係

2019年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

オリヴェイラ監督はかつての教え子の活躍を絶賛!

2007年から2011年まで鹿島で指揮を執ったオリヴェイラ監督(左)。大岩監督(右)とは10年まで選手、11年はコーチとしてともに戦った経験がある。(C)SOCCER DIGEST

 J1の全18クラブから監督と選手の代表者1名が参加し、2月14日に行なわれたキックオフカンファレンス。22日と23日に実施される開幕戦の対戦カードごとに選手たちが登壇し、今季に懸ける決意をそれぞれの言葉で表明した。
 
 監督たちは壇上に姿を見せなかったものの、DAZNのインタビューに応えてシーズンに向けた想いを語った。開幕前ならではの華々しい雰囲気のなかで、浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督と鹿島の大岩剛監督が登場した。
 
 カメラの前に姿を見せたふたりは冒頭から仲の良さを窺わせ、オリヴェイラ監督は「僕たちは兄弟です」と柔和な表情で大岩監督の肩を引き寄せた。それもそのはず。2007年から2011年まで鹿島で指揮を執っていたオリヴェイラ監督にとって、同クラブでCBを務めていた大岩監督は教え子にあたるからだ。

 ふたりは2007年からリーグ3連覇を達成。さらに大岩監督が現役引退した直後の2011年には、指揮官とコーチの間柄でシーズンを戦った経験もあるだけに、ふたりのやり取りからは絆の深さが伺い知れた。

 その5年間で大岩監督もオリヴェイラ監督から多くの学びを得たとし、「強烈に残っている。オズワルドの影響は非常に大きい」と明かす。「ピッチの中でもミーティング。言葉ひとつひとつの重さ。あとはチームの結束力は非常に勉強になりましたね」と、自身が指導にあたるうえで恩師の姿勢が大きな財産になったようだ。
 
 オリヴェイラ監督も愛弟子の成長を心から喜んでいる。「剛の隣に座れていることは非常に光栄です。選手として引退する姿も見ましたし、指導者を始める姿も見ました。去年、鹿島がACLを取るまでの道のりを見ていたので本当に嬉しかった」と話し、「(2011年に)剛にはDFコーチになってもらい、その後は成長をし続けて今の立場にいます。当時からそれは想像していましたよ」と目尻を下げた。
 
 浦和と鹿島。今季もJリーグで牽引するであろう両クラブの指揮官は、シーズン前に実現した共演を心から楽しんでいる様子だった。
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