「ジダンは翼を広げて待っている」チェルシーが次期監督にスーパーレジェンドを招聘か

2019年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

サッリ監督は「クラブ内で孤立しつつある」

現在“長期休暇”を満喫しながら、ジダンは世界中を飛び回っている。はたしてシーズン終了を待たずに、西ロンドンへ針路をとるのか。(C)Getty Images

 西ロンドンが、風雲急を告げている。

 衝撃のニュースに世界が揺れたのは、今週日曜日だ。プレミアリーグ第26節のマンチェスター・シティ戦で、チェルシーが0-6の歴史的惨敗を喫した。敵地でのゲームだったとはいえ、攻守両面でお粗末なパフォーマンスに終始。「創造性と魅力に乏しい」「イタリア人はもはや求心力を失なった」など、マウリツィオ・サッリ監督への批判が渦巻いた。

 指揮官は試合後、「わたしの進退? クラブに訊いてほしい」と力なくコメント。ナポリで結果を叩き出して、今シーズンからブルーズの指揮を執る戦術家は、開幕から12戦負けなしとスタートは快調そのものだった。しかし中盤戦以降はゴール不足に悩まされ、第23節でアーセナルに0-2、続く第24節でボーンマスに0-4の完敗を喫してしまう。そして極めつけが先のシティ戦での大敗で、ついにプレミアでの順位も6位に転落した。

 にわかに更迭の気配が漂うなか、英紙『The Sun』が報じたのが次期監督の最有力候補だ。元フランス代表MFで、レアル・マドリーを3度世界王者に導いたジネディーヌ・ジダンである。「ジダンは翼を広げて待っている」との見出しを付け、いますぐ監督交代となってもおかしくないと報じたのだ。

「もはやサッリは完全にクラブ内で孤立しており、瀬戸際に立たされている。ジダンは兼ねてよりプレミア挑戦への意欲を公言しており、頻繁にロンドンに足を運んではゲームを観戦してきた。チェルシー首脳部にとって最優先の候補であるのは疑いがなく、シーズン終了を待たずに就任する可能性が高まっている。これが実現すれば、ジダンをアイドルと崇拝しているエデン・アザールも、夏のレアル・マドリー行きを踏みとどまるかもしれない」

 
 チェルシーは木曜日にヨーロッパリーグのラウンド・オブ32でマルメ(スウェーデン)と対戦する。サッリ監督は格下相手のアウェーゲームながら、エデン・アザールをはじめフルメンバーで遠征することを決断。負けられない一戦に臨む。現在リーグ6位で、このままではチャンピオンズ・リーグの出場権が与えられる4位以内を逃がす可能性がある。ヨーロッパリーグで優勝すればチャンピオンズ・リーグにエントリーできるため、軽視できない状況となっているのだ。

 その前日会見で、記者の質問に窮する場面があった。ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチとシティ戦後に対話をしたかと問われ、「いや今週はまだ話していない。かならずしもオーナーと話す必要はないと考えている」と答えるのが精一杯だった。

次ページ来週はマンチェスター勢との2連戦が控える

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