久保裕也にとっても浮上のきっかけとなるか!? 低迷ニュルンベルク、ついに監督解任を決断!

2019年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

長くその去就が注目されていたが…

今回の監督人事によって、久保は序盤戦のような雄姿を再び披露できるか!? 写真は昨年9月のハノーファー戦。 (C) Getty Images

 ドイツ・ブンデスリーガのニュルンベルクは2月13日、ミヒャエル・ケルナー監督の解任を発表した。
 
 その数時間前にはアンドレアス・ボーンマン会長の退任も決定していたニュルンベルク。これらの人事の理由は言うまでもなく、チームの成績不振だ。今シーズン、1部に昇格したニュルンベルクは、6節デュッセルドルフ戦を最後にリーガでは勝利から遠ざかり、ここまで2勝6分け13敗と不振を極めていた。
 
 20節にブレーメンと引き分けて連敗を6で止め、17位浮上を果たしたものの、先週末、ハノーファーに0-2で敗れて、入れ替わりで再び最下位に転落。その4日前のDFBカップ3回戦では2部のハンブルクに酷い内容で敗退を喫しており、ファンからは監督解任を求める声が強くなっていた。
 
 悪い流れを止められず、不可解な采配が目立ったケルナー監督は、前半戦で早くもその去就が注目されていたが、ボーンマン会長はチームを昇格に導いた指揮官に信頼を寄せ続けた。しかしチームは、ウィンターブレイクでの修正を経ても、調子が上がることはなかった。
 
 クラブ首脳のトーマス・グレトラインは会見で、ケルナー監督、ボーンマン会長への感謝の言葉を述べた後、監督については、リーガ再開後の4試合で少なくとも2~3勝点の獲得を期待したが、それが達成できなかったこと、会長については、新たな人事を彼が受け入れなかったことを、それぞれの解任理由に挙げ、以下のように続けた。
 
「監督解任が"王道"のやり方でないことは理解しているが、我々は1部残留を果たすために、できることを全てやらなければならない」
 
「選手には、キャプテンのハンノ・ベーレンスを通して、この一件が伝えられた。ベーレンスは、プロフェッショナルな反応を示してくれた」
 
 気になる監督の後任については、暫定というかたちでヘッドコーチだったボリス・ショーマーズ、そしてアシスタントとしてU-17チームを率いていたマレク・ミンタルがトップチームの指導にあたることが発表されている。
 
 ついに監督人事に着手したニュルンベルクが、ここから残留に向けて浮上を遂げるかどうかは非常に興味深いところだが、もうひとつ気になるのは、今シーズンよりヘント(ベルギー)からレンタルで加入した久保裕也の今後の起用法だ。
 
 序盤戦こそ主力として先発出場を果たしたものの、このところはベンチウォーマーを強いられ、先週末のハノーファー戦で後半途中に公式戦4試合ぶりの出場を果たすという不遇を託っていた久保。キープ力、展開力に秀で、得点力もある彼が新体制ではその力を評価され、再びピッチで躍動する姿を見られるのか!?
 
 ニュルンベルクは水曜日より、さっそく新体制で始動しており、18日(現地時間)にはリーガ22節で首位ドルトムントをホームに迎える。
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