ホーム初戦で2点差負けのユナイテッド、サポーターをもっとも不安にさせるデータとは…

2019年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

逆転突破の経験は一度も…。

退場処分となったポグバは第2レグを欠場することに。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドは2月12日、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1レグで、パリ・サンジェルマンにホームで0‐2と敗れた。

 後半、プレスネル・キンペンベとキリアン・エムバペにゴールを許したユナイテッドは、終盤にポール・ポグバが2枚目のイエローカードで退場。2点ビハインドのうえ、第2レグでは重要な主力を欠くとあり、ベスト16敗退の危機に瀕している。

 この日のユナイテッドは、ホームにもかかわらず、枠内シュートを1本しか放てなかった。データサイト『Opta』によると、CLでは2005年2月のミラン戦以来のことだという。また、欧州の大会においてオールド・トラフォ-ドで2点差以上をつけられて敗れたのは、クラブ史上初だという。

 オレ・グンナー・スールシャール監督が就任してから12戦目にして初の黒星となったが、ホームでフランスのチームに負けたのも15試合目にして初めてだ。
 
 そして何よりもユナイテッド・サポーターにとって不安となるデータが、CLの決勝トーナメントにおいて、ホームでの第1レグで2点差以上を喫して敗れたチームが逆転突破した例は、34チーム中ひとつもないということ。また、UEFA公式サイトによれば、ユナイテッドは欧州の舞台において、ホームでの第1レグを落として逆転突破したことがないという。

 見通しは決して明るくない。それでも、英公共放送『BBC』によれば、スールシャール監督は『BT Sport』で「山は登るためにある。横たわって『終わった』と言うことはできない」とし、逆転突破をあきらめてはいけないと述べた。

「我々は我々の試合を戦う。そして今日から向上していく。今日は我々にとって現実を把握する日となった」

 ホームとアウェーの違いはあるが、パリSGは2年前の同じラウンドでバルセロナを相手に4点リードからの「世紀の逆転」を許しているだけに、この日の勝利で気を緩めることはないはずだ。それでも、ユナイテッドは3月6日の第2レグで大逆転を果たすことができるだろうか。
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