「浦和で引退する」エース興梠慎三が“生涯レッズ”宣言!今季の意気込みも語る

2019年02月11日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「プライドを持ってやらないといけない」

トークセッションに参加した興梠。歯に衣着せぬコメントで会場を大いに沸かせていた。写真:金子拓弥

 浦和レッズが2月11日、2019年シーズンのリーグ開幕に先駆けて、さいたま市内でキックオフイベントを開催した。
 
 約1300人のサポーターが駆け付けて開かれた同イベントは、1部:立花洋一代表取締役社長挨拶、2部:オズワルド・オリヴェイラ監督と中村修三GMによる今季の展望、3部:新加入選手インタビュー、4部:選手におるトークセッションという4部構成で行なわれた。
 
 とりわけ会場が盛り上がったのは、4部で登壇した興梠慎三の大胆発言だった。トークセッションの締め括りの挨拶として、選手を代表してマイクを持った興梠は「浦和で引退します」と、生涯浦和でプレーし続けることを誓った。
 
 挨拶の冒頭では「今日はローストチキン・コオロギのオープン記念イベントにお越し下さいまして、ありがとうございます」と会場の笑いを誘った興梠は、3月に、地元宮崎で両親が経営する「ローストチキン・コオロギ」の浦和での出店を予定している。
 
「浦和に店を出すということは、ここで引退するくらいの覚悟じゃないと。そのつもりなので、プライドを持ってやらないといけないと思う。浦和のクラブも好きですし、サポーターも好きだから、その人たちを喜ばせたいと思います」

 2013年に浦和に加入してから今年で7年目になる。最前線でチームを牽引し、昨年まで毎年ふた桁得点を奪ってきた。不動の地位を築いたエースは32歳とベテランの域に入ってきたものの、衰える様子はまったくない。むしろ円熟味を増している印象すら受ける。
 
 今季の目標も「最低限」というふた桁得点。ただし、「それだけがFWの役割ではない。守備でも貢献していかないといけない」とゴール以外でも貢献するつもりだ。
 
 愛するクラブへの強い想い入れを発表し、今季に懸ける意気込みもますます強まっていることだろう。覚悟を示したエースの活躍に期待したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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