香川真司、ホームデビュー戦でも好プレー連発! ベジクタシュ・ファンからは万雷の拍手を受ける

2019年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

67分からピッチに立って攻撃を活性化!

今節も途中出場ながら好プレーを連発した香川真司。試合前にホームサポーターへ笑顔で挨拶する場面もあった。 (C) Getty Images

 現地2月9日、トルコのシュペル・リギの第21節が行なわれ、ベジクタシュは本拠地でブルサスポルと対戦した。

 この一戦で大きな注目を集めたのは、ベジクタシュの香川真司だ。

 トルコ・デビューとなった前節のアンタルヤスポル戦で81分からピッチに入り、たった3分間で2ゴールをマークした日本代表MFは、移籍後初のホームゲームということもあって、今節での先発出場が期待されたが、ベンチスタートとなった。

 試合は立ち上がりから相手の出方を伺うような慎重な展開が続く。そのなかで代表クラスのタレント陣を要するベジクタシュが、35分にFKからアデム・リャイッチ、さらに37分にイェレマイン・レンスと立て続けに決定機を作ると、勢いそのままに均衡を破る。

 40分、右サイドからカットインしたレンスのクロスボールをファーサイドで受けたブラク・ユルマズが胸トラップでコントロールしてから左足でシュート。これがゴール右下隅へと吸い込まれた。

 香川と同じ1月の移籍市場でやってきた大砲の移籍後初ゴールで先手を取ったベジクタシュは、その後も危なげなく時間を消化して1-0で前半を折り返す。
 迎えた後半もペースを握ったベジクタシュは、拙攻が目立ったブルサスポルを尻目に鮮やかな攻撃を展開。そのなかで、香川とポジションを争う2列目のレンス、リャイッチ、ギュベン・ヤルチンはリズミカルな連携プレーを披露。ワンタッチパスでのコンビネーションを駆使してチャンスを創出した。

 完全に主導権を握ったホームチームは62分に追加点を挙げる。敵陣でボールを奪ったブラクがゴール前へ一気に突進。最後は右足でシュートを冷静に決めた。

 リードを広げたベジクタシュは67分に動く。レンスに代えて香川を投入したのだ。これにホームサポーターは万雷の拍手で迎えた。

 4-2-3-1のトップ下に入った香川はボールサイドでプレー。流動的に動きながらパスワークに積極的に絡むなど、終始、攻撃の起点となってチームメイトからの信頼を感じさせた。

 チームがやや守備的になったこともあり、最後までシュートシーンは訪れなかったが、香川はチームを活性化させた。その影響を受けたベジクタシュはブルサスポルを圧倒。最後まで反撃の隙を全く与えずに試合を進行して2-0で逃げ切った。

 今節の勝利で勝点を36に積み上げたベジクタシュは暫定ながらガラタサライと並んで2位に浮上。さらに首位イスタンブールBBとも勝点6として逆転優勝への望みも見える白星となった。
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