本田圭佑、約2か月ぶりのピッチ帰還! メルボルンは首位相手にあと1点が奪えず勝点差7に広がる…

2019年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

10試合ぶりの復帰でピッチ中を駆け回る

ついに復帰した本田。勝利はもたらせなかったが、プレーに怪我の影響は感じさせなかった。写真は7節のアデレード・ユナイテッド戦。 (C) Getty Images

 2月10日、オーストラリア・Aリーグの第18節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは1-2でパース・グローリーに敗れた。

 この試合、右足のハムストリングス負傷で昨年12月14日に行なわれた8節ブリスベン・ロアー戦以降、欠場を余儀なくされていた本田圭佑がついに復帰、ベンチ入りを果たした。

 本田欠場の9試合で5勝3分け1敗、直近5試合では4勝1分けと好調な2位メルボルンが、勝点4差で首位を走るパースをホーム「AAMIパーク」に迎えた一戦。立ち上がりはホームチームがボールを支配するが、すぐに首位チームも反撃に転じる。

 14分にカンソバの右クロスを受けてのシュートでメルボルンが最初のチャンスを作ると、その3分後、パースは左クロスが流れたところをフリーのフラニッチがワントラップで惜しいシュートを放つ。

 ボールポゼッションで勝るパースは、相手ゴールに幾度も迫っていくが、決定的な場面には至らない。時間の経過とともに守勢となったメルボルンは45分、アテューがペナルティーエリア左に抜け出してGKレディに強烈なシュートを浴びせるが、ブロックされる。ともに決め手に欠ける前半となった。

 後半もややパース優勢で試合は進み、57分にはゴール前でのパス回しから、イコノミディスが強烈なシュート。これはGKトーマスの好セーブに阻まれるも、さらに攻め続けるパースは59分、キルケニーのパスがメルボルンDFのブラウンの手に当たってPKを獲得し、キルケニー自身が決める。

 リードを許したメルボルンは直後の62分、ルクスに代えて本田を投入。ここまで5ゴール3アシストを決めている背番号4が、ホームの観衆の大歓声を受けて、約2か月ぶり、そして10試合ぶりにピッチに立った。

 中盤の右サイドに入った本田は、63分にはさっそく攻撃に絡んでエリア右外からクロスを入れ、バーバルセスの惜しいシュートを引き出す。また守備では、ピッチを広く走り回ってボールホルダーを執拗に追い続けた。

 活気づいたメルボルンに対し、パースも攻撃のギアを上げ、再三相手ゴールに迫ってフィニッシュまで持ち込む。そして69分、イコノミディスが左サイドを抜け出してクロスを入れると、エースのカストロがダイレクトボレーで押し込み、大きな追加点を挙げた。

 痛恨の2失点を喫したメルボルンだが、再び反撃を仕掛け、78分にボクサムのスルーパスを受けたバーバルセスがゴール左隅に流し込んで1点差とする。

 活気を取り戻したスタジアムのなか、ホームチームは次の1点を狙い、パースは勝負を決めようとカウンターなどからメルボルン・ゴールに迫るが、両チームのゴールネットが揺れることはなかった。

 本田は91分にカンソバに絶妙な浮き球のパスを送ったが、これもフィニッシュには結びつかず。95分には自ら左足を振り抜いたが、ボールはクロスバーを越えていった。

 あと1点が奪えずに敗れたメルボルン。パースとの勝点差は7に広がった。次節は15日、敵地でウェリントン・フェニックスと対戦する。
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