「試合に出られるならどこでもいい!」乾貴士がアラベス入団会見で明かした熱き想いと決意

2019年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「迷いは全くなかった」

アジアカップでの乾の先発出場はウズベキスタン戦の1試合のみだった。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 アジアカップ参戦中にラ・リーガ1部のアラベスへの移籍を発表した乾貴士が、2月4日に現地入りし、7日に入団会見に臨んだ。ベティスからの期限付き移籍で、契約期間はシーズン終了まで。買い取りオプションの有無については明らかにされていない。

 記者会見には、セルヒオ・フェルナンデスSD(スポーツディレクター)が同席。基本的にはスペイン語通訳を介してのやり取りだったが、時に記者によるスペイン語の質問に乾が直接回答する場面もあった。

 今回の移籍はアジアカップ開催中に決まったが、オファーを受けた際に「迷いは全くなかった」という。

「あれだけベティスで試合に出られてなかった状況で、自分を必要としてくれた。とてもありがたい話だったので、話を聞いたときは、このクラブに貢献したいという気持ちしかなかったです。入団した以上、自分が入ったことでチームが勝てるようにしていきたい。とにかく試合に出て貢献したい。そのためであれば、ポジションにはこだわりはなくて、右でも左でも、どこでも試合に出られたらいい」

 試合に出ることへの並々ならぬ意欲を示した乾は、"敵チーム"として何度もアラベスと対戦してきた。本拠地メンディソローツァへの印象は、「雰囲気がすごく良くて、相手にしたときに、すごくやりづらさはありました。その場所で、今度はこれから応援してもらえると思うと、とても心強い」とコメントした。

 間近に迫っているのは、2月11日に行なわれるラ・リーガ第23節、レバンテ戦だ。加入まもない乾の出場は微妙な情勢だが、本人は「月曜日から出ろと言われれば出れますし、100%でいるための準備はしているので、やれると思います」と意気込んだ。

「リーグではひとつでも上の順位に行くことが大切。それがゆくゆくはヨーロッパリーグや、そういったものに繋がったらいい。十分に狙えるチームだと思うので、貢献できるように頑張ります」

 アジアカップでは悔しい思いもした。「いつか実力で日本代表に帰れたらいい。でもその前に、アラベスで自分の力をしっかり出していきたい」と決意を口にした30歳。試合出場への"飢え"を吐露したベテランアタッカーが、新たなチャレンジをスタートさせた。
 

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