「アジア杯の悔しさをエネルギーに」「目標は1部残留」 ハノーファー復帰の原口元気、ブンデスでの巻き返しに意気込む!

2019年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アジアカップ準優勝は敗北と同じ」

シーズン後半に突入し、ハノーファーは残留争いに参加する可能性が濃厚。目標はブンデス残留だ。 (C) Getty Images

 アジアカップに出場していた原口元気が、所属クラブのハノーファーに戻り、練習に合流。早ければ、週末のリーグ戦で復帰する見込みのようだ。

 クラブの公式サイトは、約1か月間、クラブから離れていた「10番」のインタビューを掲載しており、原口は準優勝に終わったアジアカップについて、こう振り返った。

「僕らはアジアチャンピオンになることを宣言していたので、2位は敗北と同じです。この悔しさと失望は、ハノーファーでプレーするエネルギーに昇華したいと思います。

 決勝で対戦したカタールは、とても手強い相手でした。僕らは、トーナメントで最も強敵と考えていたのは、準決勝で対戦したイランでした。だから彼らに勝ったとき、もう決勝でも勝ったような気持ちになっていたかもしれません。

 でも実際に対戦してみて、カタールはアジア王者にふさわしい勝ち上がり方をしてきたことが分かりました。この経験は、日本がアジアのトロフィーを奪還するための、糧にしなければいけないと考えています」

 また、各国メディアで取り沙汰された、日本代表チームがロッカールームを清掃して去った件についてもコメントしている。

「日本にはそういう習慣があって、それは相手への尊敬の念、感謝を示すことにも繋がります。どの国であろうと関係なく、僕らは試合のたびにロッカールームを綺麗にして去ります。チームとしてのアイデアでもあり、日本の文化の一部ですね」

 そして、自身が不在にしている間に、ハノーファーがアンドレ・ブライテンライターからトーマス・ドルへの監督交代に踏み切った点については、こう語った。

「監督の変更は常に悲しいことだし、申し訳ない気持ちになります。たとえ自分がそこにいてもいなくても、責任を感じます。ただ、新しい監督になっても、やることは今までと同じです。

 ドル監督に会ったときは、前向きな気持ちを感じました。監督の作るチームを支えたい。それに、僕はブンデスリーガから少し離れていたので、チームにとって"新風"を吹かせるような、新しいオプションになれればいいと思います」

 シーズン開幕前、個人的な目標を「10スコアポイント以上(ゴール、アシスト含む)」としていた原口だが、前提にあるのはチームの残留だ。

「シーズン前半は右サイドハーフでプレーすることが多かったですが、アジアカップでは左サイドハーフでプレーしていたので、クラブでも対応できます。新監督の下でチームを助けるため、目標の1部残留を叶えるために、少しでも良い成績を残したいです」

 ハノーファーは20節を終え、最下位に沈んでいる。9日にはホームで17位のニュルンベルクと対戦する。残留のためには1ポイントも落とせない試合が続くが、原口の復帰はチームにとって追い風となるか。
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