観光ビジネスでも香川真司フィーバー!? 5月のダービーは「日本人が見やすい時間」に変更か

2019年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

観光促進にも大きな影響力が

入団記者会見で現地記者に日本語で引き留められ、思わず笑顔になる場面も。 (C) Getty Images

 "カガワ・フィーバー"がその範囲を拡大し続けている。

 今冬、ドイツ・ブンデスリーガのドルトムントからトルコのベジクタシュに期限付きレンタルで移籍した香川真司。新天地での初ゲームとなったアンタルヤスポル戦では、途中出場ながら3分間で2ゴールを決める鮮烈なデビューを飾り、現地および日本のサポーターを熱狂に誘っている。

 この"カガワ・フィーバー"の到来に伴い、トルコ国内では観光客の増加にも期待が高まっているようだ。奇しくも2019年は、トルコの文化観光省が「日本におけるトルコ年」として同国の文化や芸術を紹介するイベントなどを開催するキャンペーンを行なっており、香川がトルコに移籍した話題性との相乗効果で、観光客増加が期待されている。

 地元紙『DAILY DABAH』は「カガワの影響力はトルコ国内にとどまらない」とし、デビュー戦は日本人ファン、そして世界中のサッカーファンが見届けていたと報じている。

「彼の奇跡のようなデビュー戦は、ソーシャルメディアを通じて幅広く拡散された。SNS上では、トルコサポーターはもちろん、日本人のコメントも非常に多く寄せられていたことは周知の事実だろう。また、日本以外からの関心を引き寄せる可能性も秘めている。デビュー戦以降、SNSでは世界中のサッカーファンの間で香川とベジクタシュに関する話題が持ち上がっているからだ。

 だからこそ香川の存在は、トルコを訪れるきっかけとして多大な貢献をするはずだ。事実、日本と世界のフットボールファンは、トルコを訪れることに興味を持ち始めている」

 そして今後目玉となりそうなのが、5月5日に予定されているダービーマッチだ。ベジクタシュと同じイスタンブールを本拠地とするガラタサライには、日本代表DF長友佑都が所属している。異常な盛り上がりを見せることで有名な両チームの対戦は、現地でも非常に人気が高いが、今回はさらに日本から大勢の観光客が訪れる可能性が高い。

 同紙は「ダービーについては、トルコ・サッカー連盟(TFF)に驚くべき申し入れがあった」と報じた。

「日本市場にサッカー放送を販売している国内の代理店は、シュペル・リギの放送権を所有するテレビ局beIN SPORTSと連名で、TFFに『当該試合のキックオフ時間を午後3時(日本時間21時)に早めてはどうか』という申し入れをした。ナイトゲームからデイゲームに変更することで、多くの日本人視聴者が香川と長友の対決を観戦できるからだ」

 香川のトルコ行きは、ビジネス面でもトルコ、日本の両国で新たな"フィーバー"を巻き起こしそうだ。
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