「とても哀れな1日」「監督は辞めろ!」 DFB杯完敗の“迷走”ニュルンベルクにファンも我慢の限界!?

2019年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

使えるはずの久保裕也は直近3試合で出番なし…

次の試合は9日のハノーファー戦(アウェー)。苦しいチーム事情のなか、ライバルを引き離せるか、あるいは再び最下位に転落するのか。チーム同様に厳しい時が続いている久保(写真)も「日本人対決」で浮上のきっかけを掴みたいところだが……。 (C) Getty Images

 2月5日(現地時間)にDFBカップ3回戦が行なわれ、ニュルンベルクは0-1でハンブルクに敗れた。
 
 ホームのハンブルクにボールを支配され、浴びたシュートが17本なのに対し、ニュルンベルクがフィニッシュまで持ち込んだ回数はわずか1……。スコアこそ1点差だったが、内容では完敗を喫した。
 
 試合後、ケルナー監督は「我々は多くの問題を抱えている。内容を考えれば、この結果は順当だ」と敗北を認め、他の選手たちも口々に「負けに相応しい」「ファンに申し訳ない」と語っている。
 
 今シーズン、1部に昇格したものの、ブンデスリーガ20節終了時点でわずか2勝と、深刻な状態にあるニュルンベルク。最後に勝利を挙げたのは6節デュッセルドルフ戦で、今年に入ってからの公式戦成績も1分け3敗と惨憺たるものだ。
 
 それでも20節では、ブレーメン戦を1-1と引き分けたことで最下位を脱出。わずかに光明を見出したかに見えたが、2部リーグで首位をひた走る名門クラブ相手に厳しい現実を改めて突きつけられることとなった。
 
 地元紙『Nurnberger Nachrichten』はこの試合のニュルンベルクを「称賛すべき点は何もないままカップ戦敗退」と酷評し、リーガでの今後についても「このまま降格か」と厳しい見通しを綴っている。
 
 そして同紙は、ハンブルク戦後のファンの声を紹介。そこには、不甲斐ないプレーを見せたチーム、有効な手立てが打てない首脳陣に対する不満や怒りが込められていた。
 
「ハンブルクは何人か主力を欠いていたのに、ユースチームを相手にするかのようにプレーしていた」
「このような破壊的で希望のないものに自分の人生を1分たりとも捧げることの理由を見つけることができない。とても哀れな1日だった。言葉も出ない」
「これ以上、事態が悪化しないことを願っていたが、全く効果のないパフォーマンスで敗退した」
 
「ケルナー監督の下では、何の希望も見出せない。チームは今、相手ではなく、この監督と戦っているということに、ボーンマン(チームマネジャー)はいつになったら気づくのだろう」
「ケルナー監督は、どれだけチームにダメージを与えるのか……。彼がすでに指導を続けるのが不可能であることをボーンマンが理解できていないのなら、ケルナーは自ら辞めるべきだ」
「ひとつのゴールも奪えず、チームとしてのモラルもなし。ケルナーは辞めろ!」
 
 このように、もっぱら怒りの矛先はケルナー監督に向けられている。長く育成部門に携わり、昨シーズンは規律と堅守を武器にチームを1部昇格に導いた49歳の指揮官は、以前からその去就が注目されてきたが、クラブ首脳陣は彼への信頼を強調し続けている。
 
 ウィンターブレイク中の練習試合でも良い結果は残せず、後半戦も苦しんでいる状況でも監督交代に踏み切らない理由のひとつに、クラブの財政事情も挙げられているが、果たしてこのまま、ニュルンベルクはケルナーに運命を託すのか。あるいは"決断"を下すのか?
 
 そしてニュルンベルクといえば、今シーズンよりヘント(ベルギー)からのレンタルで加入した久保裕也だが、序盤こそレギュラーとしてプレーしていたものの、中盤からはベンチを温める時間が長くなり、直近3試合はピッチに立つことなく終わっている。
 
 キープ力や展開力がある彼を全く起用しないことについても、ケルナー監督の采配に疑問を呈する声は少なくない。久保自身は2月の頭にツイッターで「試合に出られるように頑張る」と綴って前向きな姿勢を示しているが、ここからの巻き返しを図り、苦しむチームの救世主となれるか!?
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