【悲喜こもごもの2014夏の移籍市場】アユーのセリエAへの熱い思いは届かず…

2014年09月08日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ナポリが興味を示すも、残された時間はあまりに少なかった…。

今は気持ちを切り替え(?)、新監督マルセロ・ビエルサの下でのプレーに集中しているアユー。果たして、冬に朗報は舞い込むだろうか!? (C) Getty Images

 マルセイユでプレーするガーナ代表FWアンドレ・アユーは、移籍期限の直前までセリエAへの移籍に希望を持ち続けたにもかかわらず、実現しないままフランスに残ることになった。
 
 7月の終わりに、ミランの補強ポイントだった「左利きの右ウイング」のリストに名前が挙がった時から、アユーは他のクラブからのオファーを断って、ミラン移籍の実現を待ち続けた。マルセイユも、600万ユーロから700万ユーロという市場価格並みの移籍金が提示されれば、移籍を容認する準備があった。
 
 しかしミランはまず、マリオ・バロテッリの放出とフェルナンド・トーレスの獲得に集中、やっとウイングの補強に動いた最後の数日間も、ジョナタン・ビアビアニー、そしてジャコモ・ボナベントゥーラにターゲットを絞ったため、アユーに声がかかることはなかった。
 
 メルカートの終盤には、ナポリがガラタサライに放出したマケドニア代表FWゴラン・パンデフの後釜として、アユー獲得に興味を示した。しかし、その時点でメルカートの締切まで残り3日。しかも週末を挟んでいたため、移籍交渉を立ち上げて成立まで持っていくには、あまりに時間が足りなかった。
 
 かくして、心ならずもマルセイユに残留することとなったアユー。来年1月には、再びメルカートの主役となる可能性もあるが……。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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