【神戸】ティーラトンが橋渡し役に。昨季限りで退団した北本久仁衛がタイリーグ挑戦!

2019年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

北本が惜しんだのはサポーターに直接挨拶ができなかった点だ

ティーラトンの誘いでタイ挑戦を決めた北本。日本に戻って来るタイミングで何らかの形でファンと交流する場を持ちたいとした。(C)SOCCER DIGEST

 ヴィッセル神戸は2月5日、昨季限りで退団した北本久仁衛がタイリーグのシモークFCに完全移籍すると発表した。
 
 北本は奈良育英高から2000年に加入。1、2年目は多くの出場機会を掴めなかったものの、3年目からCBの一角でレギュラーに定着。以降は空中戦とハートの強さを生かした守りで奮戦し、2006年に神戸がJ2を経験するなかでも移籍をせずにチームを支え続けた。
 
 しかし、自身2度目のJ2を戦った2013年の1月に自らの生命を脅かす事態に遭遇する。メディカルチェックで悪性腫瘍が見つかったのだ。だが、手術によってそれも乗り越え、再びピッチに戻ってきた。
 
 近年は出場機会を減らし、昨季はJ1で1試合に出場したのみ。シーズン終了後には契約満了となり、クラブからもスタッフとして慰留をされたなかで現役続行を希望していた。
 
 クラブを通じて北本はこれまで関わってきたクラブ関係者に感謝の意を伝えている。
 
「神戸ファンの皆様、長きに渡り応援していただいてありがとうございました。皆様の力強い応援を背中に試合をするのは本当に何ものにも代えられない最大の喜びでした。三木谷会長、本社スタッフ、現場スタッフ、メディカルスタッフ、用具スタッフ、ずっと長くクラブハウスを掃除してくれた方達、そしてずっと苦楽を共にした今までのチームメイト、本当にありがとうございました」
 
 そして、今回のタイリーグ挑戦についても言及。昨季まで神戸でプレーしていた縁で、橋渡し役となったのが今季横浜に籍を移したティーラトンだったという。
 
「チームからクラブスタッフの役職を誘っていただきましたが、まだ現役にこだわりたい気持ちがあり辞退させてもらいました。そして神戸を離れる事を決めた時、何か今まで経験した事のない未知の体験、経験をしたいと思いました。それが今回のタイ移籍になりました。ティーラトン選手が誘ってくれて、色々サポートしてもらい今回の移籍を決めました」
 
 そして、最後に北本は愛するサポーターに向けてメッセージを送っている。
 
「急な話でサポーターの方への挨拶ができずにすみません。クラブとも話して、日本に戻ってくるタイミングで何かできないかと考えています。神戸は自分にとって心のクラブです。大好きな神戸が今年、目標であるタイトル、ACL出場権を獲得する事、そして益々発展していく事を心から願っています。19年間ありがとうございました」
 
 大好きな神戸に別れを告げた北本。今年9月に38歳を迎えるベテランCBはタイでもう一花咲かせるつもりだ。
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