「日本は中途半端」「あまりに簡単にゴールを許した」韓国メディアが森保ジャパンの敗因を厳しく指摘

2019年02月02日 ピッチコミュニケーションズ

「方向性を失い、パスサッカーも実利サッカーもできなかった」

決勝でカタールに敗れた日本のパフォーマンスを、韓国メディアは厳しく評価した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 アジアカップの決勝戦でカタールに3-1敗れた森保ジャパン。この結果は韓国でも数多くのメディアで報じられており、カタールの優勝は予想外の結末だったと伝えるメディアが多い印象だ。
 
「アジアカップ大異変…カタール、日本に3-1で完勝"史上初優勝"」(『毎日経済』)
「カタール対日本、あまりに簡単に許したゴール…幻想のシュート祭り、日本列島沈没」(『グローバル経済新聞』)
「カタール没収試合と騒いだ日本、決勝戦完敗に唖然」(『OSEN』)
 
『スポーツソウル』は、「カタールはアジアカップでベスト8進出(2000年、2011年)が最高成績だったが、今大会では勝利を重ね、決勝では日本を相手に完勝し、アジアの新たな強者に浮上した」と報道。「アジアカップの決勝で4戦全勝してきた日本の伝統も今大会で破られた。カタールは今後、アジアサッカーの伏兵になるだろう」と綴っている。
 

 その一方で、森保ジャパンの敗因を指摘するメディアもあった。
 
 例えば『スポーツトゥデイ』は、「"カタールの突風"に飲み込まれた日本、半分の成功で終わったアジアカップ」と見出しを置き、「日本はアジアカップでスタイルが大きく変化していた。これまでは短いパスをつなぐ美しいサッカーを展開してきたが、今大会では守備を固めて攻撃を試みる"実利サッカー"を展開した。こうした試みは成功を収めるように思えた」と、今大会の日本の特長を紹介。そのうえで、「しかし日本は、優勝まであと一歩のところで弱点を露呈した。重要な決勝の舞台で先制されると、若い選手たちが急激に揺れた。中心を掴まなければならないベテラン選手たちも、カタールの強力な攻撃に対応するなかで他の選手に気を回す余裕がなかった。国際舞台での経験不足がそのまま表れていた」とし、「日本が追求してきたサッカーも方向を失った。パスサッカーも実利サッカーもできなかった。中途半端なスタイルのサッカーが続いた」と厳しく評価した。
 
 ただ、そんな韓国メディアの報道の中でも目を引いたのは、韓国が準々決勝でカタールに敗れたことに触れた記事だ。

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