「買い手が付かず」「時間がない」香川真司の苦境を独紙がレポート! 今冬のドルトムント退団は…

2019年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍金が値下げされたという報道も

もはやドルトムントではチャンスが皆無に等しい香川。その状況を考えれば、少しばかり理想とかけ離れていても、新たな活躍の場を目指すのが得策か。 (C) Getty Images

 ドイツの移籍市場の締め切りが刻一刻と迫るなか、苦境に立たされている日本人がいる。ドルトムントに所属する香川真司だ。

 今シーズンの香川は、開幕前に就任したリュシアン・ファーブル監督の下で、公式戦わずか4試合にしか出場しておらず、ブンデスリーガで首位を走るチームにあって、完全に戦力外と化してしまっている。

 そんな日本人MFに関しては、リーグ・アンのボルドーやブンデスリーガの複数クラブからのオファーが幾度となく報じられてきたが、昨年末に帰国した際に「スペインを中心に探している」と口にした本人の強い意志もあってか、いずれのクラブともいまだ合意に至ってはいない。

 そうした現状を踏まえて、ドイツ紙『Bild』は、「連覇マイスターからリザーブの常連に」と銘打った記事で不遇をかこっている香川についてレポート。2010年の加入から2シーズン連続のリーグ制覇に貢献した「黄金時代の一員」である香川の移籍金額の設定をドルトムントが大きく値下げする考えがあると伝えた。

 同紙によれば、クラブも香川がスペイン行きを希望していることに理解を示しており、移籍金を200万~300万ユーロ(約2億5000万円~約3億5000万円)に見直したという。

 ただ、今も理想的なオファーが舞い込んでいないようで『Bild』は、「買い手がいまだに見つかっていない。移籍期間はあと5日、時間がない……」と現状の厳しさを綴っている。

 現地時間1月26日のハノーファー戦もベンチ外となった香川。もしも、このまま買い手が付かずに残留となれば、シーズン後半戦もチャンスを与えられない可能性が高く、2022年のカタール・ワールドカップ出場を目指す男にとっては大きなロスにもなり得る。

 とはいえ、昨今の移籍は急転直下で決定することも多く、今冬のマーケットが閉じる1月31日まで、その動向からは目が離せない。
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