「CF玉突き移籍」が加速! ミランのピオンテク獲得内定を“震源地”にイグアインやモラタが新天地へ

2019年01月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

震源地はミランのピオンテク獲得だ。

上段左からイグアイン、ピオンテク、カリニッチ、モラタ。写真:Alberto LINGRIA,Getty Images

 ヨーロッパ中のクラブを巻き込んだ「CF玉突き移籍」がいよいよ加速しそうだ。

 ミランは現地時間1月22日、かねてから獲得に動いていたポーランド代表FWのクシシュトフ・ピオンテク獲得に関してジェノアと合意。『スカイ・スポーツ』の移籍専門記者であるジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、移籍金は当初の4000万ユーロから3500万ユーロに値引きされ、その代わり分割ではなく一括支払いに。GKアレッサンドロ・プリッザーリ、MFのアンドレア・ベルトラッチ、ホセ・マウリらが噂された人的補填もなしになったという。

 セリエA初参戦ながらここまで13得点、公式戦通算では21試合で19得点と大ブレイクしているピオンテクは、ミランと事前に個人合意としており、クラブ間合意を受けてミラノ入り。現地時間1月23日にはメディカルチェックを受け、一両日中にもロッソネーロ移籍が正式発表される見込みだ。
 
 このピオンテクのミラン加入が、「CF玉突き移籍」の震源地となりそうだ。そのミランで結果を残せなかったゴンサロ・イグアインは、ナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリ監督が率いるチェルシーへの移籍ですでに基本合意済み(保有権を持つユベントスからの再レンタル)。すでにロンドン入りしており、こちらもメディカルチェック後に正式決定すると見られる。

 さらにそのチェルシーで燻るアルバロ・モラタは、基本合意しているアトレティコ・マドリーへのレンタル移籍が決まりそうな気配。そしてモラタが加わるアトレティコでは、18年夏に加わったばかりのニコラ・カリニッチがモナコかバレンシアに放出されると見られる。そのバレンシアでは、チェルシーからレンタル中のミチ・バチュアイも退団が噂されており、ドミノ移籍がさらに波及する可能性がある。

 ここまでの玉突き移動はさすがに異例。欧州冬のメルカートは1月31日までだが、今後数日はCFに関して要注目の展開となりそうだ。
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