森保監督にとってはリベンジマッチ? 昨年のアジア大会、U-21日本代表はなぜベトナムに敗れたのか|アジア杯

2019年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年のアジア大会で日本はベトナムに0-1で惜敗。その内容は…

”ベトナムのメッシ”の異名を取るエン・クアン・ハイ(右)。能力の高さは昨年のアジア大会ですでに実証済みだ。(C)Getty Images

 日本はアジアカップの決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦。20分に冨安健洋が決めたゴールを守り切り、辛くもベスト8進出を決めた。

 2大会ぶりの頂点まであと3勝。険しい道のりを一歩ずつ進んでいる森保ジャパンだが、24日の準々決勝で相まみえるベトナムも一筋縄ではいかない相手だ。

 今大会のベトナムはグループDを1勝2敗の3位で通過した。イラク、イランに敗れて2連敗スタートとなったものの、イエメンとの最終戦に勝利。全6グループの3位のうち、上位4チームに与えられる決勝トーナメント進出枠をギリギリで掴み取った。

 続くラウンド16では、グループステージでオーストラリアを下したヨルダンをPK戦の末に撃破。接戦を制して8強へと勝ち残ってきたベトナムのタフさは、決して侮れないだろう。

 森保ジャパンが中2日の過密日程のなかで、いかに東南アジアの難敵と戦うのか。大一番に注目が集まるが、実は森保一監督は直近でベトナムの強さを目の当たりにしている。
 
 約5か月前の昨年8月に行なわれたアジア大会。東京五輪世代のU-21日本代表を指揮した森保監督は、A代表を率いるパク・ハンセオ監督が指揮官を兼務するU-23ベトナム代表と対戦しているのだ。

 U-21代表はグループステージの3戦目で対峙。すでに決勝トーナメント進出が決まっているなかで迎えた一戦は、予想外の展開で幕を開けた。

 開始からわずか3分だ。神谷優太(愛媛)とオビ・パウエル・オビンナ(流通経済大)の連係ミスからグエン・クアン・ハイにボールを奪われ、そのままネットを揺らされた。以降も本来の動きを取り戻せない日本は左サイドを攻略され、カウンターから何度も決定機を作られてしまう。前半を終えた時点でシュート数は1対10。この数字を見ても、日本がいかに押し込まれていたかが分かる。
 
 後半に入って日本はようやくリズムを掴んだものの、1点が遠い。攻撃的な選手を投入して活性化を図ったが、最後までベトナムのゴールをこじ開けられずに0-1で惜敗した。

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