何と8試合で14ゴール!「決定力不足」だったコロンビア代表FWが驚きの大変貌!

2019年01月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

名伯楽ガスペリーニの下で成熟する。

フロジノーネ戦で4ゴールを挙げたサパタ。(C)Getty Images

 アタランタに所属するコロンビア代表FWのドゥバン・サパタが、大爆発している。5-0で快勝した現地時間1月20日のフロジノーネ戦でなんと大量4ゴール。アタランタの選手がセリエAで4得点したのは史上3人目だという。

 今シーズンからアタランタに加入したサパタは、中盤戦までゴールに恵まれなかったが、14節からコッパ・イタリアを含めてこれで8試合連続弾、しかも計14ゴールの荒稼ぎ。ここまでセリエAでは14ゴール(ユベントスのクリスチアーノ・ロナウドと並ぶ得点ランク1位タイ)、ヨーロッパリーグ予選で2ゴール、コッパ・イタリアで1ゴールと、実に107分に1得点と類稀な決定力を見せている。

 現在27歳のサパタは、13年夏にエストゥディアンテスからナポリへ移籍してヨーロッパ初上陸。ただ、189センチ・88キロの巨漢を利したポストプレーの確度こそ高かったが、決して得点力に優れたタイプではなかった。これまで欧州ではナポリ、ウディネーゼ、サンプドリアを渡り歩いてきたが、公式戦通算でも二桁を超えたのは一昨シーズンと昨シーズンのみ(いずれも11ゴール)。むしろ「ゴール前での強引さや決定力が物足りない」と指摘されていた。

 しかし、アタランタに新加入した今シーズンは、ポストワークをこなしながら、決定力の高さも見せつけ、シーズン半ばにして自己最多得点記録を超える大変貌。1対1のマンツーマンディフェンスから素早いトランジションから速攻を狙うジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の戦術にピタリとはまり、予想以上の台頭を遂げている。
 
 サパタのこの活躍は、数々の選手をブレイクさせてきた名伯楽ガスペリーニ監督の存在が大きいようだ。代理人のフェルナンド・ビジャレアル氏は、「ドゥバンは別次元の選手になった。ガスペリーニ監督のおかげだね。正しいポジショニングや冷静さが身に付いた」とコメント。そしてその指揮官も、「ウチはサパタが潜在能力を発揮するのに理想的だったのだろう。昨シーズンよりも進歩しているのは明らかだね」と絶賛している。

 アタランタは20試合で44ゴールというセリエA最高の爆発的な得点力を武器に、CL出場権も狙える位置まで順位を上げてきた(現在6位)。その立役者たるサパタの活躍に、今後も要注目だ。

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