「マヤが抜けたのは絶好機だ!」 サウサンプトンで躍動する“代役”CB、吉田麻也からの定位置奪取に燃える

2019年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

森保ジャパンで活躍を続ける吉田。一方、クラブでは…

吉田離脱後に存在感を示しているスティーブンスは、レギュラー奪取に燃えている。 (C) Getty Images

 現地時間1月21日、日本代表はアジアカップのラウンド・オブ16でサウジアラビアと対戦する。史上最多5度目の戴冠を目指している森保ジャパンにとって、中東の雄との対戦は決して楽ではないはずだ。

 そんな厳しい戦いに挑むチームにおいて、頼もしい存在となっているのが、主将の吉田麻也だ。プレミアリーグで状態を上げて今大会に臨んだ30歳のCBは、経験に裏打ちされたプレーでチームを引き締め、守備の重役を担っている。

 一方、彼が離脱したサウサンプトンでは、そのレギュラーポジションを虎視眈々と狙う若手がいる。24歳のイングランド人CBジャック・スティーブンスだ。

 サウサンプトンは、昨年12月にラルフ・ハーゼンヒュットルが監督に就任して以降、3バックシステムを採用。その定位置は主に吉田、ヤニック・ヴェステルゴー、ヤン・ベドナレクが任されていた。

 そのなかで吉田は、1月2日のプレミアリーグ第21節チェルシー戦で完封(結果は0-0)に貢献するなど、印象的なパフォーマンスを見せていたが、アジアカップのためにチームを離脱。その代役を、若いスティーブンスが務めている。

 そしてスティーブンスは、このチャンスを活かして、吉田からレギュラーの座を奪おうと燃えている。

 今月12日の22節レスター戦で先発出場を飾り、2-1の勝利に貢献したスティーブンスは、翌節のエバートン戦でもスタメンに名を連ね、またも2-1での勝利に導く安定したプレーを披露するなど、状態を上げている。

 地元紙『Daily Echo』の取材で、スティーブンスは定位置奪取への意気込みを語った。

「マヤが抜けてから最初の試合となったレスター戦は、僕にとってチャンスだった。チーム内で存在感を示す絶好機だし、チーム全員に自分の価値を知らしめるのは重要なことだったんだ。そして、結果は素晴らしく、個人的に良いスタートになった」

 今シーズン、一時は降格圏に沈んだサウサンプトンだったが、現在はハーゼンヒュットル監督の下、好調を維持している。その躍進のなかで、スティーブンスは、より存在価値を高められるか!? アジアでの戦いを終えた後、吉田には厳しい定位置争いが待ち受けているかもしれない。
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