「リツは明らかに別格だ」“人気銘柄”堂安律の将来性にフローニンヘン監督が太鼓判!|アジア杯

2019年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

アヤックスがエースの後釜に白羽の矢

サウジ戦の前日練習でリラックスした表情を見せる堂安。エース級の働きを示し、日本をアジア8強へと導くか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 世界的スポーツチャンネル『Fox Sports』のオランダ国内版で、人気の討論番組がある。その名も「De Tafel van Kees(キースのテーブル)」。司会を務めるキース・ヤンスマを中心に毎週さまざまなゲストを招き、エールディビジに関して論じ合うサッカー番組だ。

 今週日曜日の回にゲスト出演したのが、フローニンヘンのダニー・バイス監督。そこで議題のひとつに挙がったのが、「堂安律はハキム・ジイェフの後釜となり得るか」だった。

 ジイェフは名門アヤックス・アムステルダムが誇る攻撃の中軸だ。現在25歳のモロッコ代表MFは、自慢の左足を武器に数多のチャンスを創出し、チームアタックのあらゆる局面に顔を出して攻撃陣を牽引する存在。そんな入団2年目のエースが今冬、ボルシア・ドルトムントをはじめとした欧州強豪クラブに引き抜かれるのではないかと、取り沙汰されている。アヤックスが後釜にと白羽の矢を立てているのが、日本代表のレフティーというわけだ。

 バイス監督は単刀直入にこの噂について問われ、アヤックスの関心がどれほどのものかは分からないと前置きしたうえで、「彼には(後釜に)なり得るだけの能力はある」と断言。「リツは右サイドに位置しながらフリーロールをこなすのがベストだと思うが、ナンバー10(トップ下)でも十分プレーできるだろう」と話し、こう続けた。

「この青年は明らかに別格なんだ。彼はなんだってできる。技術的に図抜けたものを持っているだけでなく、フィジカルも本当に強くて、なにより一緒に仕事をしていて人柄が素晴らしい。それでもまだ20歳なんだ。巨大なポテンシャルを持った選手だと思う」

 
 さらに同席していた現役選手も同調した。元アヤックスのFWで、現在はラツィオからADOデンハーグに期限付き加入しているリカルド・キシュナだ。「僕もドウアンは高度なスキルを持つグッドプレーヤーだと思う。ゴールもアシストもできてね。間違いなくアヤックスに適した選手だよ」とコメントした。

 アヤックス移籍の現実味はさておき、オランダ国内で堂安の人気と声価がうなぎ上りなのは間違いないようだ。ちなみにジイェフの現時点での推定市場価格は3500万ユーロ(約45億5000万円)で、堂安は750万ユーロ(約9億7500万円)となっている。

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