「日本人選手が6人もいるなんて!」韓国メディアがSTVVの“風変わりな強化”に驚きの声

2019年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームはダービーマッチに敗れて5戦勝ちなし

STVVの躍進を支えるひとりが、アジアカップ参戦中のDF冨安だ。いまやリーグを代表する守備者に成長を遂げた。(C)STVV

 あまりにも特異なチームマネジメントに、韓国の大手スポーツ紙も興味津々だ。

 1月17日、ベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)は、スウェーデン2部のハムスタッズBKからFW木下康介を完全移籍で獲得したと発表。24歳の長身ストライカーで、かつて横浜FCとフライブルク(ドイツ)の下部組織で研鑽を積んだ技巧派だ。

 これでSTVVが抱える日本人選手は総勢6名となった。アジアカップ出場中のMF遠藤航、DF冨安健洋に加え、MF鎌田大地、MF関根貴大、DF小池裕太、そして木下という顔ぶれだ。欧州でも珍しく、外国籍選手の登録制限がないベルギーリーグならではのスカッドと言える。

 木下入団とともに、STVVの稀有な運営を紹介したのが韓国紙『スポーツソウル』だ。「ベルギーのシント=トロイデンは6人の日本人選手を抱える、一風変わったクラブ」と銘打ち、以下のようにレポートしている。

「6人の日本人選手が、欧州の一クラブに揃って在籍している? 実際の話だ。ベルギーの1部クラブ、シント=トロイデンがこのほどコウスケ・キノシタを獲得し、これでクラブ所属する6番目の日本人選手となったのだ。ひとつの国の選手が、しかもアジアの選手がこれだけ一クラブに集中するなど、かなり稀なケースだろう。それもそのはずで、このクラブは2017年からeコマースの日本企業である『DMM.com』の傘下となったのだ」

 
 昨シーズンにベルギー2部で優勝を飾り、今シーズンは昇格組ながら上位戦線を賑わせている点も紹介。「ベルギー国内では決して知名度の高いクラブではなかったが、躍進が目覚ましい。今季はここまで1部で6位に付けており、そのチームを牽引しているのがトミヤス、エンドウ、カマダら日本人選手たちであることに疑いはない」と説明している。

 ちなみに国際色豊かなSTVVのトップチームには現在、日本、ベルギー、ブラジル、ロシア、ポルトガルなど13か国の選手が集う。日本人選手6名は、ベルギー人選手8名に次ぐ一大勢力となっている。

 主軸の遠藤と冨安を欠くなか、金曜日に行なわれた第22節のダービーマッチ・ヘンク戦では関根と鎌田が先発出場。チームは奮闘虚しく2-3で敗れ、これで5戦勝ち星なし(3分け2敗)と足踏みが続いている。

参照元:スポーツソウル
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