「また一から勉強したい」 北京五輪世代の辻尾真二が32歳で引退を決断!

2019年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

引退後は古巣・金沢でクラブアンバサダーを務める

スピードを生かした仕掛けがウリの辻尾だが、ロングスローとFKの名手としても知られた存在だった。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 SC相模原は1月18日、辻尾真二が2018年シーズン限りで引退すると発表した。
 
 32歳の辻尾は初芝橋本から中央大に進学。大学時代は快速で鳴らすFWとして評価を高め、ユニバーシアード代表だけに止まらず、大熊清監督率いたU-19代表や反町康治監督が指揮した北京五輪世代のU-22代表でもプレーした。
 
 卒業後の2008年に清水へ入団。ここで右SBへコンバートされると、出場機会を掴んで1年目から活躍を見せた。2012年の7月に広島へ期限付き移籍し、2013年には大分へ完全移籍。翌年からは金沢に籍を置き、経験値の浅いチームを牽引してチームのJ3昇格に大きく貢献した。
 
 相模原には2017年に加わり、主軸として奮戦。昨季も29試合に出場するなど、安定したパフォーマンスを見せていた。
 

 辻尾はクラブを通じて、様々な人へ感謝の意を伝えている。
 
「この度、私事ではございますが2018シーズンをもちまして現役を引退する事を決めました。プロサッカー選手として11年間プレーしてきました。 幼い頃からの夢であったプロサッカー選手になる事が出来て、11年間という現役生活は本当に幸せでした。
 
 プロになり5つのクラブでプレーさせて頂きました。清水エスパルス、サンフレッチェ広島、大分トリニーツエーゲン金沢、SC相模原、全てのクラブのサポーター、スポンサー、クラブ関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当に有難うございました。そして4歳からサッカーを始めて大学まで指導して下さった指導者の方々、サッカーの技術はもちろん人間として大きく成長する事が出来ました。僕の為を思い丁寧に、熱く、時に厳しく指導して頂き本当に有難うございました。
 
 最後になりますが、これまで大きな怪我もなく丈夫な身体に育ててくれた両親、決して順風満帆とは言えない選手生活を日々側で献身的に支え、僕の幸せを僕以上に祈ってくれる妻、いつも笑顔で活力を与えてくれる娘に本当に感謝しています。有難う。今後につきましてはサッカーに携わる仕事をしていくので、違った立場からサッカー界に少しでも貢献出来るようにまた一から勉強したいと思います。本当に有難うございました!」
 
 自身を支えてくれたすべての人に想いを伝えた辻尾。引退後はツエーゲン金沢でクラブアンバサダーを務める予定だ。
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