「質が高い」「試験に合格」ミラン加入の新星パケタ、評価がハネ上がる!

2019年01月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ガットゥーゾ監督の御眼鏡にさっそくかなう。

ミランに新加入したパケタ。ユベントス戦でも堂々たるプレーだった。(C)REUTERS/AFLO

 今冬にフラメンゴからミランに移籍した新星ルーカス・パケタが、いきなりグングンと評価を上げている。
 
 同胞のレオナルドSDが惚れ込み、レアル・マドリーやバルセロナ、パリSG、ユベントス、チェルシー、マンチェスター勢などとの争奪戦を制して3500万ユーロ(約46億円)を投じて獲得したブラジル代表MFだが、まだ21歳でヨーロッパは初挑戦。それゆえ新天地ミランでは、徐々にプレータイムを与えながらイタリアの水に慣れさせていくものと見られていた。
 
 しかし、年明けに合流してトレーニングに参加すると、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の御眼鏡にさっそくかなう。ミランにとって2019年初戦だった1月12日のサンプドリア戦(コッパ・イタリア)で先発デビューを飾ると、16日のユベントス戦(イタリア・スーパーカップ)でも、同じく左インサイドハーフのスタメンに抜擢された。
 
 評判通りだったのは左足のテクニックとパスセンスで、身体を上手く使ったボールキープも特筆に値。また、守備での献身的なプレスやボール奪取も印象深く、イタリアの絶対王者ユベントスが相手でも怯まないパーソナリティーの強さも見せつけた。
 
 周囲とのコンビネーションやポジショニングなどには課題を抱えるが、まだチームに合流して10日ほどではそれも当然。今後に大きな期待を抱かせるパフォーマンスだった。イタリア・メディアもこう称賛している。
 
「71分での途中交代は疲労が理由。まだイタリアにきて2週間の若者とは思えないパフォーマンスだった。攻撃にアクセントを付けたうえ、守備で何度もボールを回収した。ボナベントゥーラ(怪我で今シーズン中の復帰は絶望的)の穴は埋まるだろう。今冬のミラン補強第一号はクオリティーが高い」(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
 
「パケタは試験に合格した。ミランのシャツを着て2試合目、初のビッグゲームでユベントス相手に上手く振る舞った。技術的にも体力的にもすでに準備ができている」(トゥットスポルト紙)
 
「ミランの中盤に欠けていたクオリティーをもたらす存在になりそうだ」(スカイ・スポーツ)
 

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