ペップも認めた“逸材”クエンカが鳥栖入り決断! カレーラス新監督からは指導を受けたことも

2019年01月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

所属クラブが問題を抱えて鳥栖入りを決断

バルサ時代に才能をペップに見出されたクエンカ。その存在は鳥栖のパスサッカーをより成熟させるキーマンになりうるはずだ。 (C) Getty Images

 サガン鳥栖にまた一人、実力派のスペイン人アタッカーが加わる。

 現地時間16日、スペイン紙『Ideal』は、元バルセロナのイサアク・クエンカの鳥栖入りが決定的になったと報じた。

 現在27歳のクエンカは実力派のアタッカーだ。バルサのカンテラ(下部組織)育ちで、20歳だった2011年にトップチームデビュー。当時の指揮官、ジョゼップ・グアルディオラに才能を見出された逸材として、そのシーズンに公式戦30試合に出場を果たした。

 2012年5月に全治8か月の重傷を右膝に負ってしまったクエンカは、復帰後にアヤックスにレンタルで移籍。一度は戻ってきたものの、2014年夏にバルサを退団。その後はデポルティボやグラナダなどに所属し、2018年夏、イスラエルのハポエル・ベエルシェバから、生まれ故郷の老舗クラブ、レウス(スペイン2部)へ移籍している。

 鳥栖の新監督であるルイス・カレーラスとは、バルサでトップチームデビューを飾る前の2010-11シーズンに指導を受けた関係にあり、それも今回の契約合意を後押ししたと見られている。

 移籍が決定的であることを報じた『Ideal』によれば、クエンカは、ラ・リーガの規約で決められている最高年俸を超えているのではないかとの「疑惑」から登録が許可されず、今シーズンはプレーできていないことに加え、さらにレウスも「重大な経済的問題」を抱えていることが重なり、鳥栖行きを決断したという。

 昨シーズンに元スペイン代表の点取り屋であるフェルナンド・トーレスを加えた鳥栖。迎えた今シーズンは、カレーラス新監督の下、コンビネーションサッカーを打ち出しているだけに、バルサでペップの薫陶を受けたクエンカの存在は、チームの成熟度を上げる重要なピースになりそうだ。正式な発表を待ちたい。
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