長友、大迫、吉田が若手へ愛ある檄「ハンドルを握るように」「もっと怒ったって良い」|アジア杯

2019年01月16日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大迫は「若手にはもっと自分を出してもらいたい」

この日も別メニュー調整となった大迫。練習後には若手たちへの想いを語った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1月15日、日本代表は同17日のアジアカップ・グループリーグ第3戦のウズベキスタン戦へ向けてトレーニングを行なった。
 
 チームは今大会、フレッシュな陣容で臨んでいるが、この日の練習後、長友佑都、大迫勇也、吉田麻也は若手への叱咤激励とも言えるメッセージを送った。
 
 まず長友は、第2戦のオマーン戦に先発したものの、結果を残せなかったFW北川航也に向けて「清水で良いプレーをしているのだから、代表で出せないことはないはず」と語り、さらに独特の言い回しで奮起を求めた。
 
「もっとわがままになって良いと思う。FWは勢いが必要。言うなれば車のハンドルを握っているような、ただ単に助手席に乗っているだけでなく、自分が方向性を決めるんだというくらいの気持ちを持ってほしい。成功する選手はミスを恐れずにチャンレジを続けている」
 
 一方、より厳しい言葉を口にしたのは、右臀部の負傷で別メニュー調整が続く大迫勇也だ。自身のコンディションは「なんも言えない状況」としつつ、こう続けた。
 
「長友さんらは若手が力を出せないのはベテランのせいだとは言っていますが、僕の考えは違って、若手にはもっと自分を出してもらいたいと思います。今大会はなかなかないチャンス。言ったら日本のなかでは11人しか先発できないわけで、もっと秘めているものを出してほしいし、やってやるぞというところをもっと感じたいというか、それに対して僕らも負けていられないという想いで相乗効果になれば良いなと思います。まだまだ足りないですし、僕らが引っ張るのではなく下から這い上がってもらいたい。
 
 もちろん気持ちは分かりますよ。日本人特有の恥ずかしさだったり、そういうものはあると思うので。でも本当にこういうチャンスはないんですよ。ましてや国際大会で試合に出るなんて日本人のなかでも限られた選手しか手にできない。もっと先輩に怒ったって良いし、文句を言っても良い」
 
 またキャプテンマークを巻く吉田麻也も「特にトミ(冨安健洋)なんかはボランチとCBで使ってもらえたのは、もの凄い幸運なこと。こういうチャンスをぜひ活かしてもらいたい」と、アドバイスした。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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