イグアイン退団が注目されるミラン、ファンは後釜にセリエAで大ブレイク中の大砲獲得を望むが…

2019年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーやユーベ、ドルトムントなども触手が伸ばす点取り屋に…

ジェノアでゴールラッシュを決め込んでいるピオンテク自身はミラン行きを希望しているとも言われているが…。 (C) Getty Images

 1月16日にサウジアラビアで開催されるユベントスとのスーペルコッパ・イタリアーナは、ゴンサロ・イグアインにとってミランでのラストゲームになるかもしれないと言われている。

 ここ最近、ナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリが率いるチェルシーへの移籍が取りざたされているイグアイン。ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は先日、「選手が決断した時に説得するのは難しい」と、アルゼンチン代表FWがイングランド移籍を決意していることを示唆していた。

 来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場を目指すミランだけに、主砲のイグアインが去ることになれば代役のストライカーが必要となる。そこで獲得候補に挙がっているのが、チェルシーからの移籍が騒がれているアルバロ・モラタ、今シーズンのセリエAで覚醒したクシシュトフ・ピオンテク、さらにモナコ退団を望んでいると言われるラダメル・ファルカオだ。

 ミラニスタたちは、一体誰を望んでいるのか? イタリア・メディア『Sport Mediaset』のアンケートによると、1万人を超える回答者のうち、61%がピオンテクの獲得を望んでいるという結果が出た。これにモラタは22%、ファルカオは17%が続いた

『Sport Mediaset』によれば、今シーズンのジェノアで頭角を現し、セリエAの得点ランクでクリスチアーノ・ロナウド(14ゴール)に続く13ゴールを叩き出しているピオンテク本人も、ミラン移籍を望んでいるという。

 ただ、道のりは平坦ではない。ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は、この1月のピオンテク放出を望んでおらず、さらに市場価値も4000万ユーロ(約52億)から5000万ユーロ(65億円)超と高額だ。

 加えて、イタリアで才能を開花させたピオンテクには、多くのビッグクラブが関心を寄せている。国内ではユベントス、インテル、ナポリといった強豪がこぞって熱い視線を送っており、さらにレアル・マドリーも名乗りをあげるなど、争奪戦が激化しているのだ。

 実際、スペイン紙『AS』は今月14日、マドリーがピオンテクの代理人に接触したと報じた。前半戦を終えたリーガ・エスパニョーラで28得点と、宿敵バルセロナ(53得点)にゴール数で大きく差をつけられているエル・ブランコ(白い巨人の意)は、この冬の移籍市場でのFW補強が取りざたされている。

 同紙によれば、アトレティコ・マドリーやドルトムントも関心を示しているピオンテクに対し、マドリーはまだ正式なオファーを出していないものの、「具体的な関心」を選手サイドに伝えたそうだ。

 この冬のマーケットも残り半月となった。イグアインのチェルシー移籍は実現するのか。そしてその場合、ミランはマドリーを制してピオンテクを獲得できるのか。大金が絡むこと間違いなしのビッグディールの行方が注目される。

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