マンチェスター・ユナイテッドは１月13日、プレミアリーグ第22節で強豪トッテナムと敵地で対戦し、１-０と勝利した。オレ・グンナー・スールシャール監督は、就任から公式戦で無傷の６連勝を飾っている。

　ジョゼ・モウリーニョ前監督の解任を受け、シーズン終了まで暫定的に指揮を執ることになったスールシャール監督は、プレミアリーグでカーディフ、ハダースフィールド、ボーンマス、ニューカッスルを撃破。FAカップ３回戦のレディング戦を挟み、この日のトッテナム戦で６連勝となった。

　就任から６連勝は、レジェンドであるサー・マット・バスビーをも上回るクラブの新記録。英公共放送「BBC」によると、スールシャール監督は試合後に「ユナイテッドではどの試合でも勝利が期待される」と述べた。

「常に勝つわけではないだろう。だが、それを頭に入れておかなければいけない。それがこのグループのメンタリティーなのだ」
 

　そして、３位トッテナム撃破の立役者のひとりが、数々のセーブで失点を防いだ守護神ダビド・デ・ヘアだ。

「BBC」によると、この日のデ・ヘアは2017年12月のアーセナル戦で決めた14セーブに次ぐ11セーブを記録した。ユナイテッドがプレミアリーグで２試合連続クリーンシートを達成したのは今季初。それまでの20試合で、クリーンシートはわずか２試合だった。

　スールシャール監督は、「デ・ヘアは成長に成長を重ねてきた。マン・オブ・ザ・マッチにふさわしい」と称賛。さらに、現役時代にともにプレーしたエドウィン・ファン・デル・サルやピーター・シュマイケルといったレジェンドにも引けを取らないと述べた。

「このクラブには偉大な守護神たちがいた。彼は歴史に残る守護神として、エドウィンやピーターに挑戦していると思う」

　そのデ・ヘアは「僕たちはまだ４位以内で終えられると信じている」と、６位からの浮上に意気込んだ。

「僕たちはユナイテッドだ。優れた選手たちがいて、トップ４を競っている。これで（公式戦）３試合連続クリーンシート。とても良いことだね。選手たちは喜んでいる。情熱的にプレーしているよ。ユナイテッドらしくね」

　スールシャール監督の就任から約１か月で、大きくムードが変わったユナイテッドは今シーズン、どこまで上昇できるだろうか。