「まさか5バックで我々を封じにくるなんて…」 ベティス指揮官、辛勝マドリーの戦い方について驚きを口に

2019年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーのボール支配率はわずか26%。

故障者続出のマドリー。なんとか勝利をもぎ取ったこのベティス戦ではパス本数で敵に圧倒された。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは1月13日、ラ・リーガ第19節でベティスに敵地で2-1と勝利した。

 負傷者や出場停止で多くの主力を欠いていたマドリー。サンティアゴ・ソラーリ監督はセルヒオ・レギロンやフェデリコ・バルベルデといった若手を先発に起用し、後半もクリスト・ゴンサレス、ダニ・セバジョス、ブラヒム・ディアスと若い選手たちを次々に送り込んだ。

 スペイン紙『Marca』によると、ベティスのキケ・セティエン監督は試合後、「彼らは5バックで我々を封じ、最後はかなり退いていた。予想外だった」と、システムを変えたマドリーに驚きを表した。

 ルカ・モドリッチとセバジョスのゴールで3試合ぶりにリーグ戦での白星を取り戻したマドリーだが、ポゼッションを重視するベティスにボールを支配されることになった。『Marca』紙によれば、ボール支配率はわずか26%。2011年のクラシコ(23%)以来となる低調な数字に終わっている。
 
 パスの本数でも、ベティスの713本に対し、マドリーは254本と圧倒された。この日の試合におけるパス本数の上位10名は、トップのウィリアム・カルバリョを筆頭にいずれもベティスの選手たち。マドリーのトップは29本で11番手のモドリッチだった。

 だがソラーリ監督は、「大事なのは上にいるチームに迫るために勝点3を得ることだ」とコメント。若い選手たちの出来は「クラブにとっての朗報」と強調している。

 一方でソラーリ監督は、この日もイスコを起用せず、マルセロもベンチに座ったままだった。指揮官は「出場する者もしない者も、我々全員でチームだ。我々は3つの大会を戦っており、3日後にまた試合があるんだ」と述べるにとどまった。

「繰り返しで申し訳ないが、(選手起用に関して)個人的なことはなにもない。これがチームであり、我々はできる限りのベストを尽くす。誰にでも出場機会はあり、全員がグループの一員だ。それはここに来た最初の日から言っている」

 この日もカリム・ベンゼマが指を骨折するなど、負傷者が絶えないマドリー。ソラーリ監督が今後、どのような選手起用とスタイルで戦っていくのか注目だ。
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