セスク、モナコ移籍が正式決定! 13日のマルセイユ戦デビューに意欲!? 「興奮している」

2019年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ピッチ内外で多くのものをもたらす」とモナコ

セスクは新たな舞台で、難儀なミッションに取り掛かる。写真はチェルシーでのラストマッチとなり、交代時には拍手喝采を浴びて涙を流したFAカップ3回戦のノッティンガム・フォレスト戦。 (C) Getty Images

 リーグアンのモナコが1月11日(現地時間)、チェルシーの元スペイン代表MF、セスク・ファブレガスと完全移籍で合意に達したことを、公式サイト等で発表した。契約期間は2022年6月までの3年半で、背番号は44になるという。

 クラブ側は、「彼を迎えることができ、とても嬉しく思う。ワールドクラスで偉大なプロフェッショナルの到来は、このクラブの野心を示している。技術面で大きな補強であるだけでなく、そのハイレベルでの経験は、ピッチ内外で多くのものをもたらしてくれると確信している」と、期待の声明を発表した。

 一方、セスクは公式サイトを通して、「モナコで新しい挑戦に臨めることを嬉しく思う。このクラブは、若くて優秀な選手や監督を有している。このチームを助けるために、私はやって来た。プレーが待ち切れない。チームは13日(日本時間14日午前5時開始)に、マルセイユとのビッグマッチが控えている。とても興奮している」と、加入の喜びと意気込みを語っている。

 バルサのカンテラ育ちで、16歳でイングランドに渡ってアーセナルに加入し、以後、バルセロナ、チェルシーと渡り歩き、多くのタイトルをもたらしてきたセスクは、スペイン代表でも110試合に出場、ワールドカップ、EURO(2回)の優勝に貢献した。

 その去就をめぐっては、以前から多くの噂が流れ、ミランが獲得間近といわれていたが、今冬、2003年から07年までともにプレーしたティエリ・アンリが監督に就任したモナコが新天地候補として急浮上。基本合意に達したと報じられながら、一時は暗礁に乗り上げるなど、今回の移籍決定までには多くの"紆余曲折"があった。

 モナコは現在、リーグアンで19位(20チーム中)と低迷しており、チャンピオンズ・リーグも獲得勝点わずか1の最下位でグループステージ敗退。レオナルド・ジャルディム監督の後を受けたアンリの下でも、チームは光明を見出せずにいる。

 今冬はすでに、リールからDFのフォデ・バヨ=トゥーレを1100万ユーロ(約13億8000万円)で、さらにシャルケからブラジル人CBのナウドを200万ユーロ(約2億5000万円)で獲得して守備強化を図っていたが(ポルトガル代表ペペ獲得間近との報道も)、攻撃にも頼れる助っ人をフリートランスファーで迎えることができた。

 同じく不振に喘いでいるマルセイユとの一戦でシーズン後半戦を迎えるモナコ。ここから巻き返しを図れるか否かのキーマンとして、31歳のスペイン人クラックは、いきなり大きな期待と責任を背負うこととなる。
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