順調な回復から一転…半月板損傷の井手口陽介、今季絶望の見通しで今後の去就も不透明に!?

2019年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

いきなり決勝点奪取という最高のデビューを飾るも…

ザンクトパウリでは長く怪我に苦しんできた宮市亮が復活を遂げつつあるが、井手口もこの苦境を乗り越え、再び勇姿を見せてほしい。 ※写真はフュルト公式サイトより

 1月9日(現地時間)、ブンデスリーガ2部のグロイター・フュルトは、昨年9月に負った右膝後十字靭帯断裂からの復帰を目指す日本代表MF、井手口陽介が、さらに長期の離脱を余儀なくされることを発表した。
 
 同クラブは公式サイトで、「苦々しいニュース」と冒頭で綴ってから、井手口が右膝の半月板損傷により復帰から「後退した」こと、マイヘルベックTDの「日本代表チームのドクターと、今後の治療について話し合う。彼のサポートに全力を尽くす」というコメントを紹介した。
 
 今夏、イングランドのリーズ・ユナイテッドから1年間のレンタルでフュルトに加入した井手口は、5節のホルシュタイン・キール戦で初出場・決勝ゴールという最高のデビューを飾り、その後、3試合に出場したが、8節のディナモ・ドレスデンで前述の通り右膝に重傷を負い、以後はリハビリに専念してきた。
 
 手術ではなく自然療法を選択肢したことで回復は早く、年末には全体練習に部分的に合流するなど順調に復帰に向けて歩みを進めていたが、今月7日からスタートしたトルコ合宿ではチームに帯同するも、トレーニングに姿を見せることはなかった。(『nordbayern.de』より)
 
 ここで、アズージCEOは「彼は"後退"してしまった」と語り、井手口が再び右膝に痛みを覚え、腫れが見られることを明かした。そして検査の結果、冒頭のクラブの発表となった。
 
『nordbayern.de』によれば、最悪の場合は人工靭帯による再建手術が必要になるとのことで、こちらも今シーズンの復帰は難しいと見ている。井手口の契約には買い取りオプションも含まれているが、フュルトがこれを行使するかは現時点で微妙なところだとされている。
 
 苦しいリハビリを乗り越えて復帰目前に迫り、2019年での巻き返しを誓っていた井手口、その復帰を心待ちにしていたクラブ、ファンにとって、あまりに辛すぎるアクシデントとなってしまった……。フュルトは公式サイトで、「ヨウスケの早い回復を心から願う」と激励のメッセージを送っている。
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