【アジア杯】「自分が取り返すことだけを考えていました」 ミスを帳消しにする大会最年少ゴールの堂安律、次戦以降のさらなる飛躍を誓う!

2019年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なにかが起こりそうな予感がある」

71分、得意の左足からチーム3点目を叩き込んだ堂安。結果的にこのゴールが決勝点に。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 アジアカップのグループF、日本対トルクメニスタンの一戦は、戦前の予想通り日本の勝利に終わった。だが、期待されれていたような一方的な展開とはならず、最終スコアは3-2。そして先制したのは、トルクメニスタンだった。

 トルクメニスタンのキャプテン、アルスランミラト・アマノフの豪快なミドルが日本ゴールに突き刺さったのは26分、きっかけは堂安律のパスミスだった。

 右サイドでボールを持った堂安は、左足のアウトサイドで斜め後ろにポジションをとっていた柴崎岳にパスを送るが、これがわずかに逸れて相手の選手に渡ってしまい、そのまま持ち込まれて、アマノフのゴラッソが飛び出した。

「ハーフタイムの時点では謝るつもりはさらさらなかったんですが、試合が終わってから、僕が苦しい試合にしてしまったのはわかっていたので、『すみませんでした!』って声はかけました」
 
 20歳で立ったアジアカップという大舞台。その初戦で敵の先制点に結びつくミスを犯してしまった堂安は、普通なら心が折れ、萎縮してしまってもおかしくないこの場面で、逆に奮起した。

「試合中は、自分が(1点を)取り返すことだけを考えていました」というその言葉通り、オランダのフローニンヘンでエース級の活躍を見せるレフティーは、大迫勇也の2ゴールで逆転に成功した約10分後の71分、得意の左足から、技ありのシュートをゴール右隅に突き刺してみせた。

「(ボールを)受けた瞬間から打つと決めていて、相手の股を(抜くことを)意識して打ちました。少しラッキーなかたちでしたけど、あれが入るということは、今大会はなにか起きそうな予感がありますね」

 この1点で堂安は、日本の大会最年少ゴール記録を更新(20歳207日。それまでの記録は小野伸二の21歳17日)。「記録については意識していなかった」と語った若きアタッカーは、「いい経験をした」と初戦を謙虚に振り返るとともに、4日後のオマーン戦での巻き返しを力強く誓った。

「初戦で苦しんだのは良かったと思いますし、次の試合では自分の実力はこんなもんじゃないってことを証明したいです。2試合目より3試合目、3試合目より4試合目とどんどん上げていけたらと思います」

 オマーンとの第2戦は1月13日、ウズベキスタンとの第3戦は1月17日に開催される。いまや世界が注目するプレーヤーとなった堂安律の、進化の過程をしっかり見届けたい。


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