【アジア杯】森保ジャパンの次なる相手、オマーンはウズベク相手に惜敗! 長所と短所は明らかで…

2019年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮を執るのは日本&アジア・サッカーに精通した智将

2016年11月の前回の対戦で、日本はオマーンを4-0で一蹴。中東の雄のメンバーは当時とほぼ変わっていないが、政権交代によって組織力が向上。決して侮れない相手だ。(C)Getty Images

 日本代表が苦しみながらもトルクメニスタンを3-2で下した直後、同じアジアカップ・グループFの裏カードが行なわれた。ウズベキスタン対オマーンの一戦で、こちらも終盤まで拮抗した内容の大接戦が繰り広げられた。

 先制したのはウズベキスタンだ。34分に大黒柱のMFオディル・アフメドフが25メートルの直接FKを豪快にねじ込んでみせた。

 しかしながら、試合の主導権を終始握っていたのは中東の雄。かつては自陣深くに引いてロングカウンター、あるいは高さを活かしてリスタートで得点機を狙うばかりだったが、オランダ出身の智将ピム・ファーベークの下で組織力にも磨きをかけてきた印象だ。ハイプレッシャーでウズベクのパスワークを分断し、鋭いショートカウンターを連発。1トップに配されたハリド・アル・ハジリの決定力に難があり、なかなか同点弾を決められなかったが、そのエースに代わって投入されたFWムーセン・アル・ガサニが72分、高速カウンターに抜け出してようやく試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗れば脅威の攻撃力を発揮するオマーン。だが、守備強度と集中力には課題を残した。

 同点に追いついてからひと息ついたのか、あっさりとウズベクに主導権を引き渡し、85分に単独突破からFWエルドル・ショムロドフに決勝点を奪われてしまうのだ。ややコースの甘いシュートだったが、GKファイズ・アル・ルシェイディがいとも簡単に脇を抜かれた。ルシェイディは試合を通して安定感に欠け、やはりアジアナンバー1GKの名声を欲しいままにしてきた正守護神、アリ・アル・ハブシの負傷欠場が大きく響いた格好である。今大会のオマーンの泣き所と言えそうだ。

 
 明確な長所と短所が混在するオマーンながら、チームを率いるのがアジア・サッカーに精通した指揮官であることを忘れてはいけないだろう。ファーベークはJリーグで大宮アルディージャ、京都サンガを指揮した経験があり、韓国代表、オーストラリア代表でも監督を歴任、日本サッカーと日本代表を知り尽くしている。2017年1月にオマーン代表の監督に就任してから、およそ2年をかけて今大会に向けた強化を進めてきた。選手と盤石の信頼関係を築いており、オマーン国民の支持も厚いようだ。

 4回目のアジアカップ出場で、オマーンは初のグループリーグ突破を狙う。1月13日の日本戦で負ければ、そのミッション達成に向けて後がなくなる。死に物狂いで襲いかかってくるオマーンに要注意だ。

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