「今やフンメルスやボアテングを超えたのでは?」 ドイツ紙の質問に長谷部誠は何と答えた?

2019年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「個の評価より仲間から信頼されることを望んでいる」

老舗サッカー専門誌のベストイレブンに選出された長谷部。勝利への飽くなき欲求が、彼を突き動かす原動力となっているようだ。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップを最後に日本代表を引退した長谷部誠。現在はフランクフルトでのプレーに専念、守備のリーダーとして高い評価を受けている。

 大腿部を負傷して年末の2試合を欠場したが、これも回復し、リーガ中断期間の現在、米国フロリダで行なわれているクラブの合宿に参加。練習試合にも出場し、今月19日からのリーガ再開に備えている。

 そんな長谷部は先日、ドイツの老舗サッカー専門誌『kicker』が発表した2018-19シーズン前半戦のベストイレブンにDFとして選出されたが、他の多くのメディアからも、その貢献ぶりが称えられている。

 そのひとつである『OFFENBACH-POST』は、合宿先のフロリダで長谷部のインタビューを敢行。担当したダニエル・シュミット記者はいきなり、「あなたは今や、(マッツ・)フンメルスや(ジェローム・)ボアテングより優れているのでは?」という、"大胆"な質問をぶつけた。

 これに対して長谷部は、笑いながら「たぶんね(笑)」と返した後、すぐに「いやいや」と否定。そして、自らのシーズン前半戦を振り返っている。

「前半戦はとても良い状態で終えることができたし、ブンデスリーガ全体のなかで、いくつかのメディアやジャーナリストが僕をベストDFと認めてくれたことを誇りに思います。

 実際には、自分のことは典型的なCBではなく、3枚並んだDFのリベロだと考えています。僕自身の功績が認められたことはもちろんうれしいですが、チームメイトが僕を信頼してくれることを何よりも望んでいます。

 チームでは、仲間たちがよくしゃべるので、僕は小休止を与える側です。年長者としての責任感は、もちろんあります。ピッチ上では、審判に対して騒がしくなることはあります(笑)。感情、情熱を伝えるボディーランゲージは、ピッチ上では重要な要素のひとつだと思います」

 続いての、記者の「あなたは、サッカー人生をより良い方向にアップデートし続けていますね?」という問いかけに、長谷部は縦に振った。

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