【仙台|新体制】中盤は11人のうち7人が新加入!! 渡邉体制6年目の「ReVolution」が始まる!

2019年01月09日 小林健志

選手だけでなくコーチ陣も大幅刷新

8日に行なわれた仙台の結団式。今季は10人の新加入選手が加わった。写真:小林健志

 1月8日、ベガルタ仙台の新シーズンが始動。東日本大震災以降、始動日に行なっている被災地訪問を東松島市の野蒜地区で実施し、震災発生時仙台に在籍していない選手が大半となった今、改めて選手・スタッフは被災地の状況を目に焼き付けた。そして夜は結団式・激励会が行なわれた。
 
 結団式の場で西川善久代表取締役社長は「今年はクラブ創設25周年を迎えます。2010年にJ1昇格し、今年でちょうど10年目に当たる年となりますが、次の25年を見据えてJ1上位に定着したい」と語り、次の25年を見据えた新たなクラブスローガン「絆フットボール」については「市民クラブとしての原点、そのエネルギーを改めて思い起こし、それを広げていく活動を展開したい」とクラブがより多くの市民とつながる活動を行ないたいという意気込みを語った。
 
 そして渡邉晋監督は「昨シーズンリーグ戦は11位、天皇杯は準優勝に終わり、『もう少し、あと一歩』をどうやって埋めるかを考えました。今までと同じことをやっても差は埋まらない。劇的な変革をやってこそ目の前の結果を変えられます」と、トップチームスローガン「ReVolution」に込めた思いを語った。
 
 その監督の思いもあって、新体制27名の選手は実に10名が新加入選手となり、大幅に入れ替わった。とりわけ中盤は11人のうち7人が新加入選手となった。昨季の主力だったDF板倉滉、MF奥埜博亮、野津田岳人がチームを去り、仙台一筋で16年プレーしたMF菅井直樹が現役を引退した。今季は新たに清水、G大阪などで豊富な実績を持つFW長沢駿、横浜、札幌で活躍したMF兵藤慎剛など経験豊富な選手を獲得するとともに、元モザンビーク代表のDFシマオ・マテ(加入内定)、横浜から期限付き移籍のMF吉尾海夏、仙台ユース出身で甲府から移籍のMF道渕諒平など、今後が楽しみな若手も獲得。期待感あふれる新戦力を多数加え、新シーズンに臨む。
 
 選手だけではなく、コーチングスタッフも大幅に入れ替わった。福永泰コーチ、西形浩和フィジカルコーチがチームを去り、かつて仙台でプレーした木谷公亮コーチを鳥栖から獲得。さらに8年ぶりに復帰のイ・チャンヨブ フィジカルコーチ、マイナビベガルタ仙台レディースの村上和弘コーチがアシスタントコーチとして加わる。
 
 選手、コーチの大幅刷新で、昨季を越える成績、そして悲願のタイトルを獲得できるか。25周年のベガルタ仙台の「ReVolution」が始まった。
 

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