【大分|新体制】スローガンは「勇猛果敢」J2選抜で6年ぶりのJ1に挑む

2019年01月09日 柚野真也

「これまでの3年間で積み上げたサッカーを継続しながらレベルアップし、J1で暴れ、アグレッシブなサッカーをしたい」

1月8日に大分が新体制発表記者会を実施。左下からオナイウ阿道、高山薫、片野坂知宏監督、伊藤涼太郎、三竿雄斗。左上から島川俊郎、小林成豪、小塚和季、長谷川雄志、小島亨介、高畑奎汰、庄司朋乃也、ポープ・ウィリアム。

 6年ぶりにJ1に復活した大分トリニータは8日、新体制発表記者会見を本拠地の大分銀行ドームで行なった。新チームは新加入選手12人を含む32人でスタート。勇気を持ってJ1に挑戦し、結果を残していくという決意を込めて「勇猛果敢」をスローガンに、勝点45、J1残留を目指す。

 4年目の指揮を執る片野坂知宏監督は、「クラブの規模、予算が限られたなかでJ1を戦える戦力を整えてくれた」と述べ、「これまでの3年間で積み上げたサッカーを継続しながらレベルアップし、J1で暴れ、アグレッシブなサッカーをしたい。選手の特徴を見極めながら、J1で必要なレベルを求めてチームを作り上げる」ことを誓った。

 新チームの平均年齢は25・16歳(昨季26・35歳)。西山哲平強化部長は編成する際に現場スタッフとミーティングを重ねながら「J2選抜」を作るイメージを共有した。「極端な言い方だが今までやってきた大分のサッカーにJ2トップの選手を補強する感じだった」。DFの庄司朋乃也、MFの伊藤涼太郎、小塚和季、小林成豪、FWオナイウ阿道は、いずれも昨季J2で大活躍した選手たち。片野坂監督は「今回の加入選手はJ1でも十分通用するとの判断した」と太鼓判を押す。

 今季のチーム人件費は、昨季より倍増したとはいえ推定8億円を下回る地方クラブだ。「試合に遠ざかっている名前のあるベテランよりも、J2で結果を出した選手の方が力を発揮してくれると判断した」(西山部長)。

「僕もJ1での監督は初めてだが、決して経験がないと通用しないとは思っていない」と片野坂監督。J3からJ1まで2段階昇格を成し遂げた注目の名将にかかる期待は、これまで以上に大きい。既存選手と新加入選手をどう組み合わせ化学反応を起こすのか、J2選抜の行方が楽しみである。

取材・文●柚野真也(スポーツライター)

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