「クラブの未来を見た」 リバプール、FAカップ早期敗退も…16歳の超新星がトップチームデビュー!

2019年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

FAカップの最年少出場記録も更新!

チームが劣勢に立たされるなかで、懸命なプレーを披露したフーフェル。 (C) Getty Images

 現地時間1月7日、FAカップ3回戦が行なわれ、リバプールはウォルバーハンプトンに1-2と惜敗した。

 敵地に乗り込んだプレミアリーグ首位のリバプールは、この日、主力メンバーを温存して試合に臨んだ。しかし38分に先制され、嫌な展開に……。51分にディボック・オリギのゴールで同点としたが、そのわずか4分後、ルベン・ネベスのロングシュートをGKシモン・ミニョレが止められずに再び勝ち越される。

 これを受けて、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーを投入したものの、レッズは追いつくことができず、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナル、トッテナムのトップ6が軒並み4回戦進出を決めるなかで、リバプールは唯一の敗退が決定した。

 だが、この試合では明るい話題もあった。

 試合開始から6分、クロアチア代表CBのデヤン・ロブレンが負傷し、大事をとってベンチに退くと、代わってピッチに現われたのは、あどけない顔つきをした選手だった。

 キ=ヤナ・フーフェル、16歳。昨夏にアヤックスの下部組織からリバプールが引き抜いた超新星SBはトップチームデビューを飾り、FAカップ史上最年少出場記録を更新した。

 この冬の移籍市場でリバプールがナサニエル・クラインをボーンマスにレンタルで放出したのは、フーフェルにチャンスを与えるためともいわれており、高い潜在能力を秘め、期待値も高い。

 デビュー戦となったウルブス戦での評価も上々だ。元アイルランド代表FWのロビー・キーンは、英公共放送「BBC」の解説において、「リバプールのDFラインは、雑な場面が見て取れた。若いフーフェルを除いてね。彼は素晴らしいよ。今日のディフェンスの中では最高かもね!」と激賞した。

 さらに地元紙『Liverpool Echo』は、「FAカップは敗退したが、フーフェルに未来を見た」という見出しを打ち、次のように将来有望なヤングスターについて綴っている。

「この試合が始まる前、フーフェルはファンの間でも話題になっていたものの、出場するかどうかは誰にも分からなかった。だが開始6分でロブレンが負傷したことで、16歳の子どもが夢にまで見たトップチームでの出番が与えられた。

 フーフェルはウルブスのプレッシャーに驚いているようにも見えたが、前線へつけるくさびのパスなどで魅せる場面もあった。

 まとめると、彼がトップチームの選手を脅かす存在になるには、もうしばらく時間が必要かもしれないが、この夜にデビューを飾ったことは明らかに、リバプールの未来が明るいことを証明するものだった」

 多方面から称賛を浴びた期待のホープ、フーフェルという名前を覚えておいて損はないはずだ。
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