アルバレスの後釜はビアビアニーか、シャキリか。
10年間在籍したインテルを退団したカンビアッソは、レスターと契約。34歳のベテランはイングランドを再出発の場に。 (C) Getty Images
【サンダーランド】インテルからアルゼンチン代表MFアルバレスを獲得
サンダーランドはアルゼンチン代表MFリカルド・アルバレスの獲得で、保有権を持つインテルと合意に達した。形態は買い取りオプション付きレンタルで、レンタル料100万ユーロ(約1億4000万円)、買い取りオプションは1100ユーロ(約15億4000万円)。サンダーランドがプレミアリーグ残留を果たした場合のみ、オプション行使が義務となる。アルバレスの年俸は160万ユーロ(約2億2400万円)。
インテルはすでにアルバレスの後釜探しに動いており、ジョナタン・ビアビアニー(パルマ)、ジェルダン・シャキリ(バイエルン)が候補に挙がっている。
インテル育ちのビアビアニーは、すでにミランが獲得に乗り出して選手サイドと合意、パルマとの交渉に入っている。とはいえ、そのパルマはユベントスにシモーネ・ペペ(+金銭)との交換トレードをもちかけており、状況は流動的だ。インテルはより良い条件をパルマに提示することで形勢逆転を狙うか。
一方、シャキリにはユベントスも興味を示している。ただし、高額の移籍金(2500万ユーロ=約35億円)がネックになっている状況だ。バイエルンはユーベに、右SBシュテファン・リヒトシュタイナーを交渉に組み込むことを提案したが、これはユーベが拒否している。
【レスター】元アルゼンチン代表MFカンビアッソを獲得
昨シーズン限りでインテルとの契約を満了した元アルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソは、プレミアリーグのレスターとの契約で合意に達した。8月28日にはメディカルチェックを受け、問題がなければ契約書にサインする見通しだ。
【フィオレンティーナ】シャフタールのフェルナンド得交渉が佳境へ
フィオレンティーナがかねてから進めてきた、元ブラジルU-20代表MFフェルナンド(シャフタール所属。マンチェスター・シティのフェルナンドとは別人)の獲得交渉が佳境に入っている。選手本人とはすでに5年契約で合意に達し、8月27日にはシャフタールのスポーツディレクターとも買い取りオプション(1500万ユーロ=約21億円)付きレンタルで合意。ミルチェア・ルチェスク監督も放出を受け入れており、あとリナト・アフメトフ会長のOK待ちという状況になっている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
サンダーランドはアルゼンチン代表MFリカルド・アルバレスの獲得で、保有権を持つインテルと合意に達した。形態は買い取りオプション付きレンタルで、レンタル料100万ユーロ(約1億4000万円)、買い取りオプションは1100ユーロ(約15億4000万円)。サンダーランドがプレミアリーグ残留を果たした場合のみ、オプション行使が義務となる。アルバレスの年俸は160万ユーロ(約2億2400万円)。
インテルはすでにアルバレスの後釜探しに動いており、ジョナタン・ビアビアニー(パルマ)、ジェルダン・シャキリ(バイエルン)が候補に挙がっている。
インテル育ちのビアビアニーは、すでにミランが獲得に乗り出して選手サイドと合意、パルマとの交渉に入っている。とはいえ、そのパルマはユベントスにシモーネ・ペペ(+金銭)との交換トレードをもちかけており、状況は流動的だ。インテルはより良い条件をパルマに提示することで形勢逆転を狙うか。
一方、シャキリにはユベントスも興味を示している。ただし、高額の移籍金(2500万ユーロ=約35億円)がネックになっている状況だ。バイエルンはユーベに、右SBシュテファン・リヒトシュタイナーを交渉に組み込むことを提案したが、これはユーベが拒否している。
【レスター】元アルゼンチン代表MFカンビアッソを獲得
昨シーズン限りでインテルとの契約を満了した元アルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソは、プレミアリーグのレスターとの契約で合意に達した。8月28日にはメディカルチェックを受け、問題がなければ契約書にサインする見通しだ。
【フィオレンティーナ】シャフタールのフェルナンド得交渉が佳境へ
フィオレンティーナがかねてから進めてきた、元ブラジルU-20代表MFフェルナンド(シャフタール所属。マンチェスター・シティのフェルナンドとは別人)の獲得交渉が佳境に入っている。選手本人とはすでに5年契約で合意に達し、8月27日にはシャフタールのスポーツディレクターとも買い取りオプション(1500万ユーロ=約21億円)付きレンタルで合意。ミルチェア・ルチェスク監督も放出を受け入れており、あとリナト・アフメトフ会長のOK待ちという状況になっている。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)