【ミランの移籍市場】そっぽを向くファン・ヒンケル。消去法でF・トーレスが浮上

2014年08月28日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

チェルシーと合意も、ファン・ヒンケル本人は気乗り薄。

クラブ間で合意したレンタル移籍に、ファン・ヒンケル(右)は難色を示している。一方、「ポスト・バロテッリ」の本命に浮上したF・トーレス(左)だが、他の候補者との交渉が頓挫した末の、いわば消極的な選択。ミランにとっては高額な年俸もネックに。 (C) Getty Images

 ミランは8月27日、オランダ代表MFマルコ・ファン・ヒンケルのレンタルで、チェルシーと合意に達した。同じくファン・ヒンケルに興味を示していたベンフィカとの話は進展しなかった。
 
 クラブ間の合意後、移籍の可否はファン・ヒンケル自身の意向に委ねられたが、本人はチェルシー残留を望んでおり、移籍には気乗り薄。実現は難しそうだ。
 
 一方でマリオ・バロテッリの後釜探しは、ロベルト・ソルダード(トッテナム)、ファビオ・ボリーニ(リバプール)、アルバロ・ネグレド(マンチェスター・シティ)は、いずれも相手クラブまたは選手本人が移籍交渉に応じず頓挫。当初のリストから唯一残ったフェルナンド・トーレス(チェルシー)が本命となっている。
 
 ただし、700万ユーロ(約9億8000万円)という高年俸が大きなネックで、この問題が解決できなければ他の選択肢を探さざるを得ない状況だ。候補としては、ギリシャ代表コンスタンティノス・ミトログル(フルアム)の名前が挙がっている。しかしミトログルは、良好とは言えないフィジカルコンディションに加えて、規律面でのトラブル歴も不安要素。残り5日間のメルカート(移籍マーケット)で、ミランは解決を見出せるか。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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