現地時間１月４日、フランスのリーグ・アンに所属するトゥールーズが、鹿島アントラーズから昌子源を獲得したことを、公式ホームページとSNSアカウントで正式に発表した。

　契約は2022年の６月まで、背番号は鹿島でも慣れ親しんだ「３」を背負うことになるという。

　トゥールーズは同クラブ初の日本人選手加入に非常に興奮しているようだ。「日本代表としてロシア・ワールドカップに参加した国際的なプレーヤーである、昌子を歓迎する。先日のクラブワールドカップでは、レアル・マドリー、リ―ベルと対戦した際にも、CBとして活躍した」とその功績を称え、昌子自身が出演する特別ムービーを作成し、公開するほどの力の入れようだ。

　44秒ほどのこの映像では、照明が落ちた暗い部屋の中に、壁かけテレビと、それを眺める昌子の姿が確認できる。テレビの画面には、日本のお笑い番組や相撲中継、アニメ『ドラゴンボール』『キャプテン翼』など、日本の番組やCMを放送するチャンネルが映し出されるが、昌子がリモコンで次々に切り替えていく。

　やがてテレビを消した昌子は、肩を落とし、目をきつく閉じる。そして、意を決したようにソファから立ち上がり、ユニホームなどを詰めたトゥールーズのロゴが入ったバッグを担ぐと、こう言い放つ。

「俺が本当の日本を見せてやる」

　映像はこの後、チームのイメージカラーである紫をバックに、コミック風にアレンジされた昌子の姿を表示して終わる。

　フランスでは、日本のポップカルチャーが人気なこともあり、アニメ作品なども人気が高い。こうした日本のイメージを、昌子がサッカーで変えてやる、という意志の表われだろうか。

　この動画が公開されると、現地サポーターからは「ようこそ、ヴィオラへ！」「このムービー、とても好きだ」「日本のこと、日本人のことはとても好きだからうれしい！」といった歓迎のコメントが寄せられた。なかには、「歓迎」とわざわざ漢字でコメントを寄せているサポーターの姿も！

　リーグ・アンは９日に再開。すぐに出場とはいかないだろうが、昌子の新天地デビューが待たれるところだ。