チェルシーの強力攻撃陣を封じた吉田麻也の離脱をサウサンプトン指揮官が惜しむ「我々にとって最高の選手」

2019年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

アジアカップのための離脱は「最高の状況ではない」

アザール、カンテ、バークリーらによる猛攻撃を耐え凌いだサウサンプトンの守備において、吉田の貢献度は高かった。 (C) Getty Images

 現地時間1月2日、プレミアリーグ第21節が行なわれ、4位チェルシーと17位サウサンプトンの一戦はスコアレスドローに終わっている。

 強力な攻撃陣を抑え込んでの引き分けという結果に、英メディアは「勝利のようなものだ」とサウサンプトンの奮闘を称賛した。

 昨年12月から指揮を執り始めたサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督も、この結果に非常に満足しているようだ。試合後に「本当にうれしい。信じられない試合で、選手たちのパフォーマンスは素晴らしかった」と褒めちぎっている。

 英衛星放送「Sky Sports」は、この試合におけるマン・オブザ・マッチに吉田麻也を選出。「これまでプレミアリーグでの経験を積み重ねてきたDFが、チェルシーの数あるチャンスを抑えた。圧巻の出来だ」と綴った。

 しかし、1月5日から開幕するアジアカップに臨む日本代表の一員である吉田麻也は、この試合を最後に、最長で2月までほぼ1か月間、チームを離れることになる。

 ハーゼンヒュットル監督は試合後の会見でこの件に言及し、「吉田とピエール=エミル・ホイビェアがいなくなるのは、もちろん諸手を挙げて歓迎するような、最高の状態ではない。彼らは、我々にとって最高の選手だから」とコメントしている。

 サウサンプトンは吉田が離脱後、1月中にリーグ戦やFAカップなど4試合を戦わなければならない。指揮官は「吉田やホイビェアが不在でも、優れたチームなので、勝つためのプランがある」と自信を口にする。新体制のサウサンプトンが、今後も強豪相手にサプライズを起こす可能性はありそうだ。

 吉田はこの試合の後、アジアカップの舞台であるUAEに向けて出発。エデン・アザールやエヌゴロ・カンテ、イングランド代表のロス・バークリーらを抑え込んだ良いイメージのまま、日本代表に合流できそうだ。
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