イニエスタが母国メディアに語った日本、J、そして神戸 「全てがグッド」「新しい仲間といられて幸せ」

2019年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

Jリーグについては「良い意味での驚き」

日本での1年目は、公私ともに充実したものとなったようだ。迎える新たなシーズン、さらに力を増したチームに悲願のリーグタイトルをもたらせるか。イニエスタの力の見せどころだ。 (C) Getty Images

 2018年夏、バルセロナからヴィッセル神戸に移籍し、世界を驚かせた元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ。加入後は、数々の極上の技を披露して日本のサッカーファンを魅了するとともに、Jリーグの活性化にも大きな貢献を果たした。

 初の海外挑戦を終え、現在はスペインで英気を養っているが、帰国したスーパースターを現地メディアが放っておくことはなく、次々に取材攻勢を仕掛け、彼から多くの言葉を引き出している。

 バルセロナの地元紙『SPORT』もそのひとつで、先日、単独インタビューを行ない、バルセロナやラ・リーガの他、さらにイニエスタ自身の将来にも話題は及んだ。同紙の「グアルディオラのような指導者になるのか?」という質問には、「今は現役としてのプレーに集中しており、その先のことは考えていない」と答えている。

 その後、話題は日本のことに移り、遠い異国での生活について感想を求められると、こう返した。

「幸せとは、常に探し求めるもの。とても良い感じだよ。日本での最初の日々は、まず状況に適応し、色々なことを知るために費やされた。妻も子どもも新しい環境や生活に馴染んでいる。全てがグッドだよ」

 続いて、Jリーグに対する質問には「フィジカルやプレーのレベルは高いし、僕も100パーセントの力を求められる。思わず逃げ出したくなるくらいにね。良い意味で驚かされたよ。新しいシーズンでは、またゼロから始めて、うまくやっていきたい」と、ここでも好意的なコメントを残している。

 自身の来日がどのようなインパクトを与えられたのか? ということに対しては「影響の大きさは、確かに感じているよ。日本の人々は、僕のことを驚くほど特別に扱ってくれている。それはピッチの内でも外でも変わらない」と語った。

 最後に、神戸でのチームメイトとの関係性については、以下のように回答している。

「みんなが、僕のことを尊敬の目で見てくれている。偉大なリーグ、偉大なクラブからやって来た存在ということでね。クラブレベルでも、代表レベルでも、僕は重要なキャリアを歩んできた。今、仲間たちは僕と一緒にプレーできることを喜んでくれているし、僕も彼らといられて幸せだ」

 神戸は今月17日から始動し、その後はUSAツアー、沖縄キャンプを行なった後、新たなシーズンに突入する予定である。「3人目の世界王者」ダビド・ビジャを加え、さらなる躍進が期待される神戸において、2年目のイニエスタがどのような"魔法"を見せてくれるのか、非常に楽しみである。
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