英国クラブで通算500試合出場達成のセスク、親友のアンリ率いるモナコと基本合意が成立!

2019年01月03日 山本美智子

今シーズンのプレミアではスタメン出場1試合。

チェルシーで出場機会を失っていたセスクは、親友アンリが待つモナコへ! (C)Getty Images

 セスク・ファブレガスのモナコ移籍が決定的となった。

 今年6月にチェルシーとの契約が満了を迎えるセスクは、1月1日から公式に移籍交渉を行なうことができるようになったため、ロンドンにおいて、水面下でモナコと交渉している旨をスペインの『Marca』紙などが伝えていたが、フランスの『L’EQUIPE』紙によれば、モナコとの間ですでに基本的な合意が成立したという。

 5月に32歳を迎えるセスク。マウリツィオ・サッリ率いる新生チェルシーの中盤はジョルジーニョ、エヌゴロ・カンテ、マテオ・コバチッチでほぼ確定しており、セスクは完全に脇に置かれていた。プレミアリーグのここまでの出場数は6。うちスタメンで起用されたのは1試合だけだった。

 そのため、移籍の噂はだいぶ前から出ていた。この冬に移籍すれば、チェルシーとしても、セスクの高額な年収を支払わずに済むうえ、移籍金を手にすることができる。『Marca』紙も、「お互いにとってメリットがある移籍」と伝えている。
 
 だがいままで、アーセナル、バルセロナ、チェルシーと、国内リーグでつねに上位を戦えるチームを選択してきたセスクにとって、今回は「過去にない状況」だと『Marca』紙は指摘している。

 現在モナコは、降格ゾーンに沈んでおり、今シーズンはとくに酷い状況にある。そのような状況のチームで、セスクは救世主となれるのか。契約期間は2年半。契約には、報奨金1000万ユーロ(約13億円)が含まれると『L’EQUIPE』紙は伝えている。

 それでも、セスクが喉から手が出るほど欲しかったスタメンの座はほぼ確約されている。モナコの監督を務めるティエリ・アンリは、アーセナルで2003年から2007年までともにプレーし、私生活でも友人関係にあるだけでなく、代理人も同じという共通項があるのだ。

 1月2日のサウサンプトン戦で、アーセナル時代と合わせてイングランドのクラブでの500試合出場を果たしたセスクは、偉大な記録達成とともに、慣れ親しんだ青のシャツとロンドンの街に別れを告げることになる。

文●山本美智子(フリーランス)
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