プレミア勢から触手も…中島翔哉のステップアップに立ちはだかる“50億円”の壁!

2019年01月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

サウサンプトンやウォルバーハンプトンが熱心な交渉を続けてきたが…

ポルティモネンセで秀でた才能を存分に発揮し、存在感を高めている中島。ステップアップを図るには、今がベストのようにも思えるが……。 (C) Getty Images

 日本サッカー界が期待するテクニシャン、中島翔哉の移籍動向は「マネー」によって大きく左右されそうだ。

 昨夏にFC東京からポルトガルのポルティモネンセに加入して以来、非凡な才能をいかんなく発揮し続けている中島。背番号10を与えられた今シーズンも、国内リーグ戦でここまで、5ゴール・5アシストを記録するなど、期待に違わぬ活躍を見せている。

 そんな日本代表の10番には、かねてから複数の有力クラブが注目。とりわけ、イングランドのプレミアリーグ勢は獲得に熱心だ。

 プレミアリーグで躍進を続けているウォルバーハンプトンは昨年12月、ポルティモネンセのロドニー・サンパイオ会長が「80パーセント(移籍は)決まった」と明言したほど。さらに日本代表CB吉田麻也が在籍するサウサンプトンも、1600万ユーロ(約20億8000万円)での獲得を目指しているとも報じられた。

 その他にも、ポルトガルの強豪ポルトとの交渉も伝えられる中島だが、いずれのクラブにも進展が見られないのは、2020年6月までの契約を締結させているポルティモネンセ側が、頑なな態度を崩していないからだ。

 ポルトガルの有力紙『A Bola』は、決して良いとは言えない経済状況にあるポルティモネンセが、中島の売却に関して4000万ユーロ(約52億円)といわれる契約解除金に近い額を提示された場合にのみ交渉に応じる、と報じている。

 これが事実であれば、サウサンプトンやウォルバーハンプトンが提示したとされる1600万ユーロから1800万ユーロ(約23億4000万円)では、到底追いつかない……。

 このポルティモネンセの要求額は、多少値下げされたとしても、いわゆる中堅クラブからすれば、"非現実的"だと言える。それだけに、今後も交渉は難航することが予想されるが、果たして中島の去就問題は、この1月の移籍市場の間で決着するのだろうか?
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事