「悔しくて、くそ腹立って…」日本代表合宿に合流した長友佑都になにが起こった!?

2018年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

名ドキュメンタリーをあらためて見直して

日本での束の間のオフを経て、金曜日に代表合宿に合流した長友。コンディションの良さを窺わせている。写真:徳原隆元

 ガラタサライの日本代表DF長友佑都が自身のツイッターを更新。とあるテレビ番組の画面を掲載して、魂の叫びを言葉で綴った。

「NHKで放送されたロストフの14秒。
最後の失点シーン何度も見せられて、悔しくて、くそ腹立って頭痺れた。
もう二度と見たくない」

 番組とは、先日NHK総合で放送されたドキュメンタリー番組『ロストフの14秒 日本vs.ベルギー 知られざる物語』。言わずと知れたロシア・ワールドカップ2018のラウンド・オブ16、日本代表対ベルギー代表戦の終了間際に訪れた劇的シーンだ。2-2からの勝ち越し弾を狙った日本はCKを相手GKティボー・クルトワにキャッチされ、そこから高速カウンターを食らい、ケビン・デ・ブルイネの運びから左サイドのトマ・ムニエにグランダーのパスを送られると、中央のロメル・ルカクがスルー、そして最後はフリーのナセル・シャドリに決勝点をねじ込まれた。西野ジャパンと深夜の日本全土を奈落の底に突き落とした、忘れじのゴールである。

 番組ではこの「14秒間」をあらゆる角度から分析し、両チームの当事者たちから得た貴重な証言やデータ解析結果を紹介しながら、その舞台裏を徹底的に掘り下げた。知られざる真実をも浮かび上がらせたという意味で、サッカーファンの間でも高い評価を受けたドキュメンタリーだ。長友自身も吉田麻也、長谷部誠らとともに登場して赤裸々に想いを語っているが、あらためて番組を見直して悔しさがこみ上げてきたのだろう、「もう二度と見たくない」と呟いた。

 2018年の日本サッカー界最大のハイライトであったロシアでの躍動。そのラストを飾った悲劇的場面をいま一度呑み込み、すでに日本代表キャンプに合流している稀代のダイナモは決意を新たにしたはずだ。1月5日にUAEで開幕するアジアカップでは、どんなハイパフォーマンスを見せてくれるのか。32歳、ビッグトーナメントを前に意気軒昂だ。
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